妻との長い話し合いをし、朝を迎えました。
普段通りの朝です、子供を学校に送り出し、
いよいよ変態野郎に電話です
時間は8：00過ぎ。
妻はだいぶ緊張している様子
そばにいるから大丈夫だよ
と一声かけます。
妻のスマホからLINEでの通話です。
スピーカーonにしてもらいます。
かけていい？
あ、念のため録音するよ
うん
じゃあかけるね
変態野郎へ呼び出し音がなります。
割とすぐにでました。
もしもし、おはよう、どうかした？
変態野郎の声です、無条件にイラッとします。
いたって普通の応答です、しいていえば
機嫌の良さそうなトーンです。
ごめんね、朝の忙しい時間に今大丈夫？
なに気を使ってるんだよ！と思いました
少しなら平気だよ、なんかあった？
あのさ、やっぱりもう終わりにしたい…
だからなんで？またその話？
別れ話をしていたのは本当の様です。
もう続けるのはムリ…
いや、なんで？
なんでじゃないよ！とイライラします。
今スピーカーになってるでしょ？
誰か近くにいる？ちょっと待ってて
勘のいいやつめ
恐らく向こうも録音か何かの準備かなと。
おまたせ、誰かいるんでしょ？
妻がこちらを見ます、
私はとりあえず首を横に振りました。
誰もいない、私だけ、スピーカーでもないよ
ならいいけど…
今まで通りでいいじゃん
いや、もうムリ
終わりにしてほしい…
今日は仕事にも来ない感じ？
うん、行かない
そうか…でもさ…
少し沈黙です。
妻も黙っています。
こちらを見て助けを求める様な表情でした。
ので、旦那動きます。
妻にチェンジの合図を出しました。
ごめん、旦那にかわる
え？
気づいてたんじゃないのかいと思いながら
妻のスマホを手に取ります。
もしもし、忙しい時間にすみません
話をするつもりはなかったので、
急遽の対応です。
録音されている可能性もあったので
冷静に紳士的に対応しました。
はじめまして、○○の夫です
いつも妻がお世話になっています。
↑は嫌味です
あまり長く話すと汚い言葉が出そうだったので
単刀直入に。
という訳なので妻とは終わりにして下さい
変態野郎は黙っています。
そちらの仕事にももう行かせませんので
変態野郎は黙っています。
聞いてますか？
あ、はい…
本人からの話と他にも証拠もありますけど
何か言いたい事ありますか？
いえ、とくに…
いえ、とくにじゃなて…
言うべき事があるでしょ
いや、言わなきゃいけない事あるでしょ
てんぱってるのかな？
あ、そうか、すみませんでした
あ、そうかって…
あなた、自分のしてる事わかってますか？
大変な事してるんですよ？
すみません…
職場でバラすならバラしてもいいですよ
困るのはあなたですけど
なんなら僕が職場に行ってバラしますよ
今から職場に怒鳴り込みに行きましょうか
そんな…
だいぶ慌てているのが電話でも伝わります
あなたについて行った妻も同罪なんだと思い
ますが、僕はあなたを一生許しません
申し訳ありません…
このまま電話していると発狂して罵声を浴びせ
そうだったので落ち着いて締めに入ります。
今後一切、妻に近寄らないで下さい、
会わない・関わらないと約束して下さい
わかりました
約束できますか？
はい、約束します、すみませんでした
もし何かあった時は覚悟して下さいね
はい、今後一切近づかない事を約束します、
この度は大変申し訳ありませんでした
謝られても許しません
と言って妻の前にスマホを置きました。
変態野郎との通話の最中は妻の様子を
気にする余裕はありませんでしたが、
涙を浮かべていました。
どっち寄りの涙なのかな？
妻はスマホに向かって、
ごめんね
と一言…だから！気を使わなくていい所！
心にも余裕がありません。
すると、
俺が誘わなければこんな事にならなかった、
申し訳ない…
との返し…
妻はそれには返答せずに切るよと言って
通話を終了しました。
約10分程度のやり取りでしたが、
とてつもなく長く感じられました。
物凄い疲労感です、恐らく妻も同じかと。
妻の側に行き、抱きしめました。
涙の理由は聞きませんでしたが、
これでいいの？これで良かったの？
うん、ここが私のいるべき場所だから…
不安な思いばかりさせちゃったけど、
もう大丈夫、もうどこにもいかないから
ここにいさせて欲しい…
うん、わかった、もう離さない様に頑張る
から、ずっと一緒にいよう
再び再構築の開始です
