こて、今宵紹介するのは、
2017年度マンガ大賞受賞作。
【響~小説家になる方法~】 著者:柳本光晴 出版:講談社 既刊6巻全て入荷
【あらすじ】
とある文芸編集部の新人賞宛に送りつけられた、直筆の投稿原稿。
編集部員の花井は、応募条件を満たさず、ゴミ箱に捨てられていたその原稿を偶然見つける。
封を開けると、これまで出会ったことのない革新的な内容の小説であった。
作者の名は、鮎喰響。連絡先は書いていない・・・
『響~小説家になる方法~』は2014年から『ビッグコミックスペリオール』で連載を開始した柳本光晴の作品。
物語は圧倒的な文才を持つ15歳の少女・鮎喰響が文芸誌の新人賞に作品を送ったことからスタート。
編集者に目を止められ、大きな賞にもノミネートされた響は世間に注目されるようになっていく。
この漫画、お客様から「今年のマンガ大賞ある?」と聞かれて仕入れた作品。
『スペリオール』は好きな漫画の連載があるのでいつも読んでいたのに、気が付かなかった。。。。。
さて、この「響」は主人公の女の子の名前です。彼女はいろいろぶっ飛んだ少女ですが、小説を読むセンスも抜群なら書くセンスも抜群、いわゆる「才能のカタマリ」です。
この原石をめぐる出版社の動き、原石を目の当たりにした周囲の人々の心の動きが面白い。「ホンモノ」を目の前にすると人の感情はいい意味でも悪い意味でもむき出しになってしまう。
天才を見た時の凡人の嫉妬と羨望。
モーツァルトに対するサリエルの如く。
ま、相手を天才と理解したということは凡人ではないのでしょうが。。。
マンガ大賞というフィルターを通したので面白かったのかもしれませんが、いい作品。
アニメ化や映画化・・・されるでしょうね。作者がダダこねない限り。
今のうちにご一読を。