今夜紹介は、歴史もの。
寄生獣やヒストリエで有名な岩明均の歴史漫画、ヘウレーカ。
【ヘウレーカ】 著者:岩明 均 発行:白泉社 全1巻
【あらすじ】
紀元前216年イタリア半島。一触即発のムードの中向かい合うローマ軍とカルタゴ軍の兵士ら。そして雄叫びを合図に戦いの火ぶたがきって落とされるところからこの物語ははじまる。
で、現在「アフターヌーン」誌で「ヒストリエ」を連載している岩明均が、2001年から翌年にかけてヤングアニマル増刊「Arasi」で連載した古代史もののコミック。
「ヒストリエ」は2003年からの連載開始なので、いわば「ヘウレーカ」は「ヒストリエ」のまさに原型。
このヘウレーカの主人公、ダミッポスは、ヒストリエの主人公エウメネスに通じるものがあります。ひょうひょうとしていて、頭脳明晰、弁舌が立つ。権威的なものに対して懐疑的で、物言いもクールで都会的です。
アレキサンダー大王に仕えた実在するエウメネスを主人公としているのに対して、このダミッポスも、プルタルコスの「マルケルス伝」にほんのすこしだけ登場する実在の人物なのだそうです。共に、記録が多くはなく、ブラックスボックスの多いキャラクターであるため、想像で補完できる余地が多いです。
舞台は塩野七生の「ローマ人の物語」で日本でもわりとメジャーになった、ハンニバル、スキピオ、アルキメデス、といった英雄・著名人が登場する古代ローマ時代。
塩野七生ファンとしてはありがたい作品ですが、まず、冒頭、物凄いインパクトのハンニバルが出てきて、おおっと思わせて、それっきりというのが凄い。
だれかハンニバルで1本書いてくれないかな。
まずは、立ち読みを
ちなみに「ヘウレーカ」とは、アルキメデスがアルキメデスの原理を発見した際に叫んだ 言葉で『見つけたぞ!』の意味。
あと、アルキメデスが設計したといわれる、数々の武器。
完全にオーバーテクノロジーですが、
近い武器はあったかも、
しかし、アルキメデス、天才だな。