吉田 友海

日本気象協会 本社吉田 友海

 

2024年05月15日09:23

 

16日 西・東日本で落雷・突風・強雨に注意 寒冷渦で大気の状態が非常に不安定

明日16日(木)は寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)の影響で、大気の状態が非常に不安定になるでしょう。西日本や東日本は落雷、竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨にご注意ください。

 

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明日16日は寒冷渦の影響で大気の状態が非常に不安定

 

明日16日は寒冷渦の影響で大気の状態が非常に不安定

明日16日(木)は、寒冷渦(上空に寒気を伴った低気圧)が日本海を東北東へ進むでしょう。日本の上空約5500メートルには、マイナス21℃以下のこの時期としては強い寒気が流れ込む予想です。また、低気圧に向かって湿った空気が流れ込み、西日本や東日本は大気の状態が非常に不安定となるでしょう。

17日(金)は、寒冷渦が北日本付近へ進む予想です。

落雷・突風・ひょう・急な強い雨に注意

明日16日(木)は、九州から関東甲信、北陸は所々で雨や雷雨になるでしょう。落雷、竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨にご注意ください。夜は東北や北海道でも雨雲がかかりそうです。

17日(金)も東北北部や北海道は雨や雷雨になるでしょう。

雷雲が近づくサイン その時どうする?

 

雷雲が近づくサイン その時どうする?

外にいる時、雷雲が近づいているかどうか、誰にでも簡単にわかる方法があります。雷雲が近づくサインは3つ。「真っ黒い雲が近づく」「ゴロゴロと雷の音が聞こえる」「急に冷たい風が吹く」です。このような変化を感じたら、まもなく激しい雨が降ったり、雷が鳴ったりする恐れがありますので、すぐに安全な所へ避難してください。

雷雲が近づく時、避難する場所は、近くのしっかりした建物や、車の中が良いでしょう。木の下での雨宿りは、木に落ちた雷が人に飛び移ることがあるので、危険です。万が一、周囲に避難する場所がない時は、両足をそろえて、頭を下げてしゃがみ、両手で耳をふさぎましょう。

単独の雷雲による激しい現象は、30分から1時間程度で弱まることが多いです。スマホなどで雨雲レーダーをチェックするなど、最新の情報を確認しながら、安全な場所で雷雲が過ぎるのを待ちましょう。