陸上女子のドルーリー朱瑛里(しぇり、津山・鶴山中3年)が3日、代理人弁護士を通じて「BIWAKOクロカン」(5日、滋賀・希望が丘文化公園)を欠場すると発表した。

BIWAKOクロカン欠場を決めたドルーリー朱瑛里

BIWAKOクロカン欠場を決めたドルーリー朱瑛里

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本人はリリースを通じて「クロカンは走ったことがなく、挑戦したい気持ちで申し込みをしましたが、先日の晴れの国駅伝を経験して、報道の方々への対応や、周りの方々からの撮影や声かけの対処にとても不安を感じましたので、やむを得ず琵琶湖クロカンには出場しない決断をしました」とコメントした。

 

先月15日の全国都道府県対抗女子駅伝で区間新の活躍をしたことで、環境が激変したことも大きかった。「都道府県対抗駅伝後の環境の変化で、練習が以前のように自由にできなくなり、過度な報道で精神的にも疲れることが多かったです。自分が発言していないのに、学業や趣味など陸上以外の事も大きく報道されて戸惑いました」

 

さらに過熱する取材にも「一部の雑誌記者は近所や関係者に取材し、同級生の自宅も調べて取材に行ったようです。私のために、周りの方々に迷惑をかけることはしたくありません。過度な取材は今後控えていただきたいです」と希望した。

 

また一般ファンに対しても「ユーチューブやTikTokには、たくさん私の動画が上がっています。応援の思いも込めて動画をアップしてくださっているのだと思います。気持ちはとても嬉しいのですが、私の肖像権を無視して動画等をインターネットに上げる行為はやめていただきたいです。また、収益目的で名前と画像等使用することもやめていただきたいです。今後もっと無断で撮影される事が増えていくのではないかと考えると、とても不安です」と注意を促した。

 

その上で「高校生になっても、陸上は続けていきます。もっと記録を伸ばせるように、努力しようと思っています。私は可能な限り普通の生活をしながら、陸上を続けていくことを希望しています。そのため、報道の方々、応援してくれる皆さまには、もしどこかで見つけたとしても、動画を撮ったり、声かけは控えて欲しいです。そっと見守っていただけるとありがたいです」とした。

 

主催の京都新聞社にはこの日、ドルーリー側から欠場の連絡があったという。代理人の作花知志弁護士は、同じリリースで「ドルーリー朱瑛里さんは、これまでに大会に出場した際に行われてきた報道や、大会での周りの人からされた撮影や声かけの対処に不安を感じた結果、出場を予定していた琵琶湖クロスカントリー大会出場を見送ることになりました」とした上で報道関係者、ファンに対して配慮を求めた。