科学万能の世の中になって多くのものが見えてきたけど、またその分だけ多くのものが見えなくなった気がするな

 

例えば科学が太陽の光のように地上を覆うと、月や星々の明かりが視界から消えていくようにね

 

〈あんまり誰かを崇拝したら、本当の自由は、得られないんだぜ〉

 

人類が何万年と培ってきた直感や神性や霊性を失い、健康や長寿を得る傍らで、生死の尊厳や永遠を失った。高度情報化社会の高密度都市でハイテクな暮らしをし、ハイレベルな便利性や安全性や衛生や生産性や多様なエンターテイメントを得る傍らで、死や火や土や闇や星々や、自らの何であるかを知るための多くの厳粛なるものを生活から遮断し、暗渠のように隠してきた

資本主義や自由主義や民主主義を得たが、環境破壊や地球温暖化や多くの動植物を絶滅に追いやった

 

万物の霊長とかヒューマニズムとか言った概念は、人類という単位での悍ましいエゴでしかない

 

この不遜な思い上がりが、地球に、そして地球で種を繋いできた多くの同胞達にどれだけの厄災を与えてきたか

 

自由とは自分の傲慢を通すことではないよね

他者に危害や厄災を与えたり、他者の尊厳や幸福を犯すものでもないよね

 

科学万能信仰や人間至上主義が

人間の神性や霊性を退化させてしまった

 

それらを失ってしまったら、自由に何の意味があるのか

 

僕はいつも、それを考えているんだ