― 納車は来ないが、装備は来る ―

 

バイクの納車は、伸びに伸びた。

しかし、その間にも準備は着実に進んでいた。

 

そう、装備品である。

 

よめこがスタートアップセミナーで着用していたレーシングスーツは、

20年以上前に友人から譲ってもらったダイネーゼ製。

カラーはロスマンズ。

 

ショップに「レガシー」として展示されていても

何ら不思議ではない代物である。

 

その時点ですでに中古だったため、

おそらく製造から30年ほど経っていると思われる。

 

破けてはいない。

だが、プロテクターに関しては

当時基準であり、今見ると無いに等しい。

 

昔はよかった。

 

・死ぬ以外はかすり傷

・バイクは放っておいても治らないけど、体は寝ていれば治る

・気合いでどうにかなる

 

そういう時代だったので問題なし。

 

しかし、今は令和である。

ケガはしたく無い理性ある大人になったのだ。

プロテクターは入っていてほしい。

 

新品は高いのでメルカリの監視業務の開始だ。

 

日々パトロールを続け、

ついに見つけた。

 

フリーザみたいなカラーリングの

ベリックのレーシングスーツ

 

試着できないのが一抹の不安ではあったが、

身長・体重はだいたい同じ。

 

「たぶん、いけるだろう」

 

購入。

到着。

 

──そして、試着。