近スポ スタートアップセミナー当日
(2024年7月)
7月。
当日は文句なしのいい天気。
……というより、かなり暑い。
ただ、最近続けている夜のさんぽのおかげで、
レーシングスーツを着ても「動けそうだ」という謎の自信がある。
近畿スポーツランド、通称「近スポ」は、
京都・宇治の山の上にあるサーキットだ。
ここへ向かう道が、なかなかに試練である。
細い山道を、これでもかというほど登っていく。
対向車が来たらアウト。すれ違いはほぼ不可能。
「どうか来ないでくれ……」
そう祈りながら車を走らせる。
さすがに
「……本当にこの道で合ってる?」
と不安になり始めた頃、ようやく入り口が現れる。
毎回思うが、初見殺しにもほどがある。
受付を済ませると、
まずは駐車場を使った実技講習からスタートだ。
今回はスタートアップセミナー。
いきなりサーキットではなく、
基礎をしっかり身につける内容になっている。
講師は古澤幸也さん。
全日本ロードレースや8耐にも出場経験のある、
正真正銘のプロライダーである。
使用するバイクはエイプ50。
安心のローパワー。心配していた足つきも問題ない。
なんせ20年ぶりのバイク、恐る恐る走り出す。ガチガチにぎこちないが、
なんとか走り出す。
駐車場に置かれたパイロンに沿って走りながら、
一人ずつアドバイスをもらう。
それにしても、
アドバイスがとにかく的確だ。どんどん走り方がスムーズになって行く。
「さすがプロライダー」としか言いようがない。
お世辞抜きで、めちゃくちゃ分かりやすい。
今回のセミナーには、もう一人参加者がいた。
年齢は私たちと同じくらい。
話を聞くと、このセミナーは今回で4回目だという。
普段は大型バイクにも乗っているそうで、
走りはとてもきれい。
古澤先生も
「もう教えること、あんまりないですね」
と言うほどだ。
この方とは、
約1年半後にまさかの形で再会することになるのだが、
それはまた別のお話。
講習を受けている間に日差しも強くなってきた。先生も熱中症を心配して水分補給を勧めてくれる。
普通の人の感覚からすると真夏にレザースーツなど着てバイクに乗るなど、あたまがイカれてるか、ド変態かという所であるが、大体のバイク乗りは、イカれたド変態なので問題ない。
実技講習がひと通り終わると、
ここでようやく座学の時間になる。涼しい室内で快適。
サーキットの走り方、
旗の意味、ピットイン・ピットアウトの手順など、
由緒正しい作法を学ぶ。
この後はいよいよサーキット走行だ。
