【ヨメテラス開発日誌】魔法陣台座 その2 | フィギュアケースメーカーヨメテラス公式ブログ

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「魔法陣台座」開発日誌 その2

 

 

今回は以前お伝えした「魔法陣台座」の第2回目の開発日誌です。

先日ツイッターの方でも少し画像を掲載してお伝えしたところ、割と反響もあったように今回は前回に比べ「魔法陣感」がかなり増した内容になった気がします。

 

ただ今回はどちらかというと検証の意味合いが強く魔法陣台座の内容としては少し薄いかもしれませんが、その検証結果によってより魔法陣台座の開発に良い兆しが差したと思います。

 

【透明アクリルに魔法陣をレーザー加工、LEDの光が距離によってどのように減衰するのかを検証】

前回は乳白アクリルに魔法陣をレーザー加工しましたが、今回は透明アクリルに魔法陣を刻印。
 
700mmの透明アクリルに直径120mm魔法陣をそれぞれ150mm間隔になるように配置。
これはLEDの光が距離によってどれくらい減衰し、それによって背景サインなどの見え方を検証しようという試みからの内容となります。
 
 
 
 
 
 
片方の側面からLEDを照射、画像では分かりにくいかもしれませんが実際の見た目ではほとんど光の減衰は起こらずに4つの魔法陣がいずれも綺麗に光っています
 
 
 
もちろん一番手前と奥とで比べれば多少光の強弱はありますが、それでもLED照射位置から500mm以上離れても十分な光量を得られているというのは少し意外でした。
 

 

※光の点滅にご注意ください
 

これはレーザー加工した魔法陣のデザイン画が細く描かれていたことが大きな要因となっていると考えら得ます。

レーザー加工する部分が細く繊細なほどLEDの光は綺麗かつ強く見え、逆にレーザー加工する面積が大きく線が太かったりするとその分LEDの光は鈍く弱まってしまいます。
このことはこれまでの経験上わかっていたことですが、今回改めてその重要性を再認識したという点と、これは次の第2の検証ポイントに繋がるからという理由で行いました。
 
 

【アクリルの曲げ加工を利用した台座&背景一体型の可能性】

そしてこちらが今回のキーとなる「台座と背景を一緒に光らせる」という検証です。
アクリルには曲げ加工という加工方があり、1枚のアクリルを曲げて様々な用途に使用したりしますが今回はこれをヨメテラスの新しいコンテンツに繋がる可能性として検証してみました。
 
使用しているアクリルは8mm厚で1枚のアクリルから台座と背面部を同一化しちゃおう!みたいな感じです。
名付けるなら「台座背景サイン」w?!
 
 
 
早速LEDで光らせて見ましたが、さきほどの検証の通り下から一箇所のLED照射ではありますが背景の最上部まで十分な光が伝わっています。
アクリルに沿ってLEDの光も伝わるので光る箇所は台座と背景の2箇所ですが、必要なLEDと電源は1つで済むというなんともエコかつ可能性のある検証結果となりました。
 
 
 
 
写真でも実物でも文句なしで綺麗に光っていると思います。
ただしこれを実現するには先ほどの検証でお伝えした通り、デザイン画の細さや繊細さが必要になってきます。
全てのデザインなどでこの結果がでるとは限りませんのでその辺はご留意ください。
 
 
 
 
 

 

※光の点滅にご注意ください

 

 

またアクリルの表面にレーザー加工することで偶然にも魔法陣が投影されるようになり、奥行き感や立体感が生まれとても幻想的な演出になったなと思います。

 

魔法陣=召喚シーンなどといった汎用的なイメージであはりますが、そういったシーンにもピッタリ合う内容かなと思いますのでこれも嬉しい収穫ですね。

 

ただこれも刻印するデザインとその内容とがうまく噛み合ってこそのモノだと思いますので、そういう意味ではこの魔法陣というのがこの曲げ加工を利用した一体型コンテンツには一番相応しいと言えるかもしれません。

 

 

次回はこの台座と背景が一体化したものを採用しいよいよ最終的なカタチに仕上げていきたいと思います。