アクリルケースにおけるUVカット効果の検証実験 その4
昨年の11月下旬頃より開始した「アクリルケースにおけるUVカット効果の検証実験」ですが、しばらく肉眼でその変化の様子をみることができませんでした。
しかし先日検証実験から約2ヶ月以上経過した時点で肉眼でも確認できる変化が起こったとの報告を現場より受けました。
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【9週間後の検証結果】
結果:肉眼でスカートの赤色の変色が確認される
写真では少し分かりづらいですが、実際に現場からの報告ではフィギュアのスカート部の赤色の彩度に関して大きく変化があったとのこと。
変化の違いとしては、
元箱→UVカットケース→通常ケース
この順番で明るい鮮やかな赤色から鈍く暗い感じの赤色へと変色しています。
元箱にいれたままの状態のフィギュアでスカート部の色は明るめの赤色。
未開封といっても良いので保管場所にもよりますが、ほぼ最初の状態を維持できています。
UVカット加工されたケースに入れたフィギュア。
元箱にいれたままのものと比べるとややスカート部の赤色が濃くなっており彩度が失われているように感じます。
通常のアクリルケースに入れたフィギュア。
スカート部の赤色は元箱入りのものと比べて明らかに暗く濃くなった感じになりました。
左から、通常ケース→UVカットケース→元箱
順に色の違いが分かるかと思います。
当初はUVによる退色減少は色が褪せるので赤色が薄くなるのかなと思っていましたが、今回の検証では色が褪せたというよりかは鮮やかさが失われたように見えます。
ただこれらはフィギュアの材質や使われている塗料などによってその変化にも違いがあるものだと思いますので、実際にはしっかりとUVによる退色の現象としては明らかに起こっていると判明しました。
最初の一ヶ月では肉眼による変化はほぼありませんでしたが、今回約2ヶ月が経過した時点でついに分かりやすい変化が起きました。
もちろん室外に直接太陽光が当たる環境&天候の変化など様々な要因はありますが、この期間で目に見える変化が起きたということはやはりUVによる影響は決して小さなものではないと改めて感じます。
今回はスカート部のみの変化を肉眼で確認できましたが、今後さらに検証を継続する中で髪の毛や肌の色など変化が見られるかと思いますので引き続きこの検証を続けていきたいと思います。
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