親同士の確執で疎遠になっていた従妹と、
10年ぶりに再会したダンナ。
失われた時間を埋めるかのように話に花が咲いた。
そして義従妹から、
「お母さんもあなたに会いたいハズだから、」
「連絡してあげて！」
と、そこからそう遠くない所に住んでいる
ボスの妹の番号を渡された。
早速電話をしてみると、
「クリス！あぁ、本当にあなたなのね！！」
温かいダンナの叔母さんの声が聞こえてきた。
もちろん叔母さんの家にも寄ることに。
初めて会うダンナの叔母さんは、
顔こそ似ているがボスとはまるで違う性格で
外国人である私のことも温かく迎えてくれた。
話は盛り上がり義母達が子供の頃のことに。
ある日、4人姉妹弟は両親からそれぞれ硬貨をもらった。
ボス以外の3人は早速駄菓子屋さんで
チョコレートやキャンディーを買ってきて部屋で食べていた。
するとボス、
「ねぇ、私はお菓子ないんだから、」
「ちょっと味見させて！」
と言うと幼い妹弟から少しづつ奪った。
今と変わらないやり方
そして温存した硬貨を、
上を向いて嬉しそうに眺めるボス。
次の瞬間、事件が起こるとは
知る由もなかったのである。
・・・・・・・
。
「味見させて」はこの頃すでに。
しかし、神様は見ていた。
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