このところ世界中の気候がおかしいような気がする。
来週からオーストラリアは40度以上の猛暑&乾燥に見舞われるようだ。
異常気象といえば2年ほど前に大型サイクロンが、
ケアンズ(東海岸の上の方)を直撃するというニュースが入った。
テレビはどのチャンネルもサイクロンで持ちきり。
ケアンズ在住の人々にインタビューをしている。
「今のうちに避難しなくちゃ。」
「俺は明日死ぬかもしれない。」
「お父さん、お母さん今まで有難う!」
このくらいサイクロンが与えるダメージを心配していた。
結論から言えば、本土上陸ギリギリのところで突然進路を変更
バナナの値段が上がったくらいで、ほとんどダメージはなかった。
サイクロンの前日、私は義両親の家でいつものように料理をしていた。
最近リフォームしたキッチンの使い方がまだよく把握できていない。
特にビルトインタイプの電子レンジとオーブン。
電子レンジを使おうとしたらスイッチが入らない。
やり方が違うのか?
よく見るとすぐ横の壁になにやらスイッチがある。
それをカチャカチャいじってみる。
結局よく分からず、電子レンジはあきらめた。
そして次の日。
同じマンションに住む義両親の友人夫婦が、お茶をしに来た。
お菓子を電子レンジで温めようとした義母が、
「あらっ、電子レンジの時計がリセットされてるわ!」
どれどれ、と義父がもっともらしくキッチンに来てチェックする。
そして真剣な面持ちで一言。
「昨日のサイクロンの影響で停電したんだな。」
そこにいた私とダンナ以外の全員が、うなづく。
何も知らないダンナは、
「でもケアンズはここから2000kmも離れているから、停電するはずないよ。」
と言った。 頑固な義父があきらめるはずもなく、
「いや、サイクロンしか考えられない。」
と自信満々知ったかぶりする義父に、義母と友人夫婦は
「そうなの?やっぱサイクロンは怖いわね~」
「そうだ、あなどっちゃいけない。」
ダンナは相変わらず、
「おかしいなぁ、そんなはずないんだけどなぁ。」
と言い続ける。
「いやクリス、2000kmでも影響するんだよ。」
「それくらい今回のサイクロンはパワフルだったんだ。」
ダンナ以外、一同またうなづく。
もっともらしい自分の話に大満足な義父。
私は1人、笑いをこらえるのに必死。
・・・・・・・クククッ
だって私がメインスイッチ切っただけだから。
笑いすぎてお腹が痛くなりました。
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