ダンナはサンドイッチが嫌いである。
正確に言うと、嫌いだった。
私が作ったサンドイッチを食べるまでは。
のろけているわけではない。
なぜ嫌いだったか、理由を知れば皆さんも納得されるだろう。
オーストラリアの学校ではランチにサンドイッチかフルーツが定番だ。
サンドイッチというと、ハムとレタス、きゅうり、チーズにトマト、卵サンドにツナサンドなどなど。
しかしダンナのランチはサンドイッチとは程遠い代物だった。
特製 トマトサンド ?!
トマトだけを食パンに挟んだもの。
マヨネーズもマスタードもナシ、トマトのみ。
想像してみて欲しい。
夏の暑い日、お昼になる頃には水分を吸って、ネチョネチョになっているサンドイッチを。
だから今でもダンナは、私がサンドイッチにトマトを入れようとすると躊躇する。
ネチョネチョになったトマトサンド。
しかも毎日続く。
次の日も、また次の日も。
ある日とうとう我慢できなくなったティーンエイジャーのダンナは、義母に言った。
「お母さん、トマトはパンがネチョネチョになるからもう入れないで」
「あら、そう。じゃあ、明日はピーナッツバターサンドにしてあげるわね。」
もちろん食パンにピーナッツバターを塗っただけ。
まぁ、トマトよりはマシだ。
いや、そんなダンナの考えは甘かった。
それから毎日、ピーナッツサンドが続いたのだ。
次の日も、また次の日も。
さすがに飽きてしまったダンナ。
「お母さん、いい加減ピーナッツサンドは飽きたよ。何か他のものにしてくれない?」
「あら、そう。じゃあ、明日はジャムサンドにしてあげるわね。」
もちろん食パンにストロベリージャムを塗っただけ。
でも味が変わってちょっといいかも。
いや、甘い。 味がじゃなくて、ダンナの考えが。
今度はジャムサンドが続いたのだ。
次の日も、また次の日も。
あのホリスティック医学を手掛ける帯津良一先生も、著書の中でこう述べている。
同じ食材は3回続けて食べると、どんなに好きなものでもしばらく食べたくなくなる。
例えば、目玉焼き→卵かけごはん→オムレツ
調理方法は変わっても、卵は卵。
体の採り過ぎサインだそうだ。
話は戻るが、ダンナはそれでもあきらめずに義母に言った。
「お母さん、ジャムサンドもいい加減飽きたんだけど。」
「じゃあ、ピーナッツバターサンドにしてあげるわ。」
戻るんかい
それから残りの学校生活は、
ピーナッツバターサンド → ジャムサンド → ピーナッツバターサンド → ジャムサンド・・・・・
で乗り切ったらしい・・・。
しかし、一つ疑問がある。
なんでそのサンドイッチ、お義父さんが作ってたんだ?
お義母さん(←自称専業主婦)の子育って一体何ですか??
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