それは結婚して初めてゴールドコーストに来た時のことである。
東京での初バトルのこともあって、嫁姑関係はギクシャクしていた。
なので私達夫婦はあえてコンドミニアムに泊まった。
初めてのゴールドコーストということもあり、ダンナと2人でいろいろと観光やレストランに行った。
写真も沢山撮った。
休暇も終盤に差し掛かった頃、義両親とご飯を食べに行く事に。
レストランに行く前にいったん義両親宅に寄った時だ。
まだ新婚の私は、なんとか汚名返上しようと義母に話し掛けた。
これが後で墓穴を掘ることになろうとは思いもよらなかったが・・・。
「お義母さん、私、休暇中いろんな写真撮ったんですよ~」
写真が好きな義母は案の定、気を良くして、
「えっそうなの、見せて見せて」
デジカメのスクリーンを見せながら、一つづつどこで撮ったのか説明していく。
「どうやって次の写真を見るの?」
待ちきれない義母は自分のペースで見たいらしい。
やり方を教えるやいなや、私の手からカメラを奪ってどんどん先送りして見ていく。
突然、料理の写真で義母の手が止まった。
「これはどこの写真?」
義母の顔が曇る。
「あぁ、これ。カジノの中にあるレストランで、何度も賞を取ってるらしいですよ。」
義母の眉間にしわが寄る。
「高いんでしょ?」
「でも、ショーとセットになってたから、そう高くは・・・」
言い終わらないうちに義母が遮った。
「あのねキャロル、私こういうの嫌いなの。」
「と、おっしゃると???」
「食べ物は食べたら無くなるでしょ?」
・・・・・・・はぁ?
「だからレストランにお金を掛けるの大嫌いなの。」
何をどう答えたらいいのか分からない。
「お願いだから、こういうことしないでくれる?」
そもそもこのレストラン、ダンナのアイディアなんですけど
八つ当たり?
汚名返上よりも・・・
オメー誰だ?
ってか、払ってもらった覚えないんだけど。
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