気合を入れて常備菜作り

出来あいの物ばかりを食べていると味にも飽きてしまい、揚げ物は胃にこたえてくる。

若いころは”から揚げ”も大好きで、飲み会の席でもつまみにから揚げを頼んでいたのだが、ミニパックでも持て余す。

昼過ぎのスーパーに通っていると、平日の昼間の客層は私を含め高齢者がほとんどで、見たことがある顔が増えてきた。

空に近いレジ籠を持って惣菜コーナーでうろうろしている人もたぶん出来あいのメニューに飽きて悩んでいるのだろう。
昔だったら、”宅配弁当というサービスもありますよ”と声を掛けるところだが、時世柄、知らない人に声を掛けられるのもどうなんだろうと思い見送った。

あと、レジ籠一杯に物を詰めている人がいて、”無茶苦茶買うんだな～”と思っていると、ネットスーパーの注文を集めている店員さんだった。
”ネットの世界がこんなところにも流れているんだ～”と感心した。

店内は人も少な目で、話す人もおらず、小さい音でBGMが流れ、鮮魚コーナーの”呼び込み君”の声が遠くまで響いていた。

”そういえばヨメが元気な時はここでパートしていたなあ～”とふと思い出した。
こんな時でなかったら、挨拶でもするところだが、あきらめた。

何かいろいろと考えていると気が滅入ってきたので、
”え～い”と籠に入れていたお惣菜をもどして、”今日はつくるぞ～”と気合を入れた。

帰りは、重くなったエコバックを持ち、”作るぞ、つくるぞ”と気合を入れて帰って行った。