テツが女の子だったらこんな感じだったろうな、

という凄いのを見つけた。

 

令和の虎に出演した江馬真由美さん(27)だ。

 

最終学歴は高校卒業で、

調理系の専門学校を中退している。

 

乃万さんも専門学校中退だ。

 

学歴は重視しないが、専門中退には偏見の眼差しを向ける私だ。

その説明は省いて先へ急ぐ。

 

専門学校中退後はフリーターとなり、

引っ越しの関係とやらで現在無職の江馬さん。

 

プレゼンが始まる。

 

「私が私であるために、人間が自分を保つために、

心や脳のそばにいられる存在でいたい」

 

 

乃万テツ子誕生の瞬間である。

 

 

臨床心理士の資格を取る為に大学に行きたいから、

予備校代として33万円くれという話のようだ。

 

 

が、江馬さんはとにかく端的に話してくれない。

 

「兄弟はいますか」という質問に、

 

5歳上と10歳上の兄姉がいる。

父の持ち株が大スベリして貧乏になり、

父も母も心に余裕がなくなって家庭環境が悪化した。

10歳上の姉はその時既に独立していて家にいなかった。

 

と、これだけの量の回答をしている。

 

 

シンプルな質問を一つしただけなのに、

私を見て。全てを見て。

と、爪楊枝の一突きでツルリと剥き出す羊羹の如く全裸になるんである。

 

 

 

大学に行こうと思いついたタイミングで令和の虎に申し込んだという江馬さんは、

その日から撮影日までの一ヶ月強、殆ど勉強していないらしい。

 

どんな事情かあったか知らないが、

まず、無職の人が勉強する時間を二時間でも三時間でも捻出出来ないわけがないのである。

眠る時間がある限り、勉強は出来るのだ。

 

江馬さんに終始感じる嘘臭さがここに繋がっている気がする。

 

テツ子はどこか真面目じゃない。

 

頭のきれる虎達に金くれと言いに行くのってなかなかヘビーだが、

不真面目な人は世の中を舐めている為、物怖じせず、驚くほど大胆にやってのける人が多い。

が、度胸はあっても骨がないから当然信用には至らない。

 

江馬さんが真面目か不真面目か本当のところは知らないが。

臨床心理士の資格の取れる大学院を修了する姿は私には微塵も想像出来ない。

 

 

一向に端的に話さない江馬さんに呆れた水木氏が退席する時、

江馬さんは戸惑うどころか微笑みを返していた。

なかなかプライドが高い。

 

それよそれ。

最高にテツってる瞬間だった。

 

「思っている」や「考えている」を、

「捉えている」、「認識している」と言うのが乃万さんぽかった。

 

江馬さんの身の上話が本当なら、

中学の時に母親に見捨てられたんじゃ、そら効率よく世を渡ろうとする人になるだろう。

 

あの微笑みや繊細そうな言葉選びに私は嫌悪感しか持たないが、

江馬さんのような人に癒やしを感じたり心を掴まれる人は大量にいるだろう。

 

テツ子はYOUTUBERにでもなって、あの優しそうな雰囲気で彷徨う人々へ発信すればそれなりにいてこませるだろう。

 

がんばれテツ子!