YOUTUBER乃万哲一さんの
DIY道楽/テツ直伝? 読書感想文 の書き方!! 夏休み の小学生に贈る(笑)
という動画を観た。
読書感想文の書き方を13分にわたって長男に教えている。
以下、カッコ内は乃万さんの発言を抜粋したもの。
「(本の)説明だけ書いたんじゃ意味がない」
正解。
「読んで、自分が何を思ったのか」
正解。
読書感想文の書き方を起承転結を用いて教える。
正解。
テツだってやれば出来るんである。
房ごとである。
おテツの教授は続く。
「じゃあ、アメリカのハンバーガーを思い出してごらん。あれの感想文を言ってみてごらん」
読書感想文なのに突然アメリカのハンバーガーを持ち出して、いきなり雲行きが怪しい。
乃万さんが例文を口にする。
「アメリカのハンバーガーを食べました。とても美味しかったです。って言ったら、どこでハンバーガー食べたのよ?っていう話が入ってないじゃん」
テツ。
誰がどう聞いてもアメリカだ。
アメリカのハンバーガーでは読書感想文の書き方を説明出来ないと悟った乃万さんは、今度は「ザ、シークレット」という自己啓発本を持ってくる。
そして、「父ちゃんならこう書く」と例文を語りだす。
まず、起承転結の「起」として、
「私は、ザ・シークレットっていう本を読みました。
この本から学ぶことがとても多かったので、今回紹介したいと思います」
と、感想文と紹介文を大幅に取り違えながら続ける。
「そもそも何故この本に出会ったかというと、
いつも聴いてるインターネットラジオで紹介文を見たのと、
大好きな本の作者がとても推奨していたからです。
この本は日本ではまだそれほど有名ではないかもしれませんが、アメリカではとても有名な本で、物凄いたくさん売れた本、とのことです。
因みにアマゾンで〇〇円でした」
読書感想文に「アマゾンでは〇〇円でした」なんて書かれたら、
私が担任の先生なら毎日居残りの刑だな。
因みにこれが起承転結の承らしい。
こういう人が人間を二人も育てたのだ。
長男が感想文を書く本は、ベストセラーとなった自己啓発書の「チーズはどこへ消えた?」だ。
担任は、「なるほど、そういう両親なのか」と色々察して長男を不憫に思ったであろう。
担任の先生は「チーズはどこへ消えた?」を知らなかったらしい。
(正しくは、存在を知ってはいるが読んでない、が正解だと思う)
するとだ。
「先生知らないって言ってた?本読めや~」
と、まるで先生が本を読まない人であるかのように、
本の角でテーブルをカンカン打ち鳴らしながら嬉しそうに言い放ったのである。
息子の前でだ。
息子のクラスメイトや教師本人が観るかもしれない動画の中でだ。
やった、教師に勝ったといわんばかりに、
自分より遥かにお勉強の出来る先生をたかだか自己啓発本でマウントビンタしたんである。
失礼だし角刈りだし、どうしようもない男だ。
いいか角刈り、よく聞け。
本好きの人間は、
チーズはどこへ消えた?を読んだとしても、
乃万さんのように
「俺は本を読んだ。読書にふけりました。趣味は読書。こんな俺どうですか」
とはならない。
本を読む人間にとって、「チーズはどこへ消えた?」を読むことは読書のうちに入らない。
読書じゃないならなんなんだって?
屁だ。屁。
「屁をした」
信じがたいだろうが、本当にこの程度だ。
理解出来ないテツの為に更に解り易く説明するとな。
チーズはどこへ消えた?を読むことは、週刊誌や漫画や新聞を読むのと同じ作業なんだ。
新聞を読んで「読書をした」なんて、いくらテツでも言わないだろう。
そしてだな。
まともな親は自己啓発本なんて小学生の子供に薦めない。
そしてだな、
如何に馬鹿が有名、無名にこだわり、
売れているものに信頼を寄せる、操られやすい無個性であることがよく分かる動画だった。