まずはテツの哲学シリーズ。


『 仕事がつまらない 』と思ったら観て欲しい。

 

乃万さんの勤める工場で休憩中に撮影されたものだ。

 

これも勿論自撮り動画だが、

何故か出だし、「勝手に誰かに撮られている人」という小芝居をこいている。

 

目線を逸らして帽子とマスクを豪快にはずす演出で動画が始まる。

 

何故か分からないが、てっくんはマスクを取るところを皆に見て欲しかったらしく、わざわざそこから撮影を開始している。

 

そして、マスクを取った後、初めてカメラに気付いたかのように「あっ、休憩です」とカメラに向かって言うんだ。

 

おまえは二重人格者か。

自分で手伸ばして自撮りしておきながらそれはないぞ。

 

このしらこい小芝居からして、てっくんは情熱大陸かNHKプロフェッショナルか、とにかく何某かに脳内出演中らしい。

 

仕事がつまらない。どうしたらいいですか?といった質問がたまにメールで来るのだと乃万さんは語る。

 

絶対そんなメール届いてないだろと突っ込む隙も無く漫談は続く。

 

早く終えないと同僚に目撃されちゃう!

との焦りからか、工場で撮影される「テツの哲学シリーズ」は大抵2分以内に収められている。

だから漫談としての質は低い。

 

というわけで、今回は違うテツの哲学シリーズをつねりたい。

 

乃万ファンの間で殿堂入りを果たした伝説の動画、


「信じるってなんだろう?」

 

てっくんが削除した為、現在はニコニコ動画でしか視聴出来ない。

 

舞台は乃万家、時は夜。

夫婦がしっぽりワインを飲んでいる。

この時点で既に笑えるんだからさすがである。



「テツさん、信じるってなんですか?」

という恋愛相談メールが視聴者から来たのだという。

 

またかい。

 

そんなメールへのアンサー動画らしい。 


動画の撮影者は子供だ。

子供なので色々おぼつかない。

 

奥さんは「ちゃんと撮りなさい、それがあなたのお仕事」と戒め、

乃万さんは「これもさとしが最後まで撮れるって事の信頼だ。さとしの勉強だよ。ちゃんと最後まで撮れ、お父ちゃんはお前を信じてるぞ」

と乃万家にしか通用しない教えを施す。

 

始まり早々、恋愛は人を信じる事の練習だと腕組みして語る乃万さん。

「友達に裏切られたところでそんなにダメージは無いけど、恋愛相手に裏切られたら痛みを伴う」

と、誰にも理解出来ない持論を展開。

友達を持った事の無いてっくんは、友達に裏切られた時の気持ちを想像する事が出来ないのだろう。

 

 ノリエはノリエで、20代前半の時に恋愛しまくっていたという衝撃放屁だ。

ノリエさんが、単に人を好きになる事を恋愛と呼んでいる事を願いつつ動画を見守る乃万ファン。

と書きたいところだが、ニコ動だ。

容赦ないツッコミコメントが大量に流れてノリエが見えない。

 

歌舞伎役者が外に女を作っても最後は本妻の元に帰ってくるというエピソードを「信用」の例えに持ち出し、

「子供が外に行って、なんかあっても、絶対子供はちゃんと家に帰ってくる」

と子供が帰宅する事まで信用なんだと語る乃万さん。

 

ボケにボケを重ねる二人に、視聴者がコメントでツッコミを入れてやってなんとか成立している夫婦漫才。

 

さすがに子供の帰宅に関してはおかしいと気付き、

「勝利を収めて帰ってくる」と付け足して軌道修正を図るてっくんだったが、余計に乃万ファンを悶絶させていた。

 

子供が外で正しく過ごす事を信じるから鎖を付けずに外へ出す。

そんな親の気持ちを言いたかったのだろうが、

なんせてっくんは辞書4ページ分の言葉しか所有していないので表現出来ない。

表現出来ないから、手で鶴の形を作ったりして補っている。 

 

そうこうしているうちに、人偏に言葉と書いて「信じる」だと気付いたノリエ。

金八節をかまそうにも、どう展開していいのか分からない奥さんの言葉をてっくんが引き継ぐ。

引き継いではみたものの、てっくんも持て余す。

 

解けない知恵の輪をパスし合う堂々巡りにしびれを切らし、今回も結局最後まで観れなかった。

 

その人が何を語るかではなく、実際に何をするか。

誠実な行動で信頼を積んで発言の信用度を上げていく。

だから乃万さんの言葉は信用されないどころか嘲笑される。

バレなきゃ何してもいいという考え方で表と裏を行ったり来たしている人はどうしたって異臭がするので結局信頼されなくなる。