KT3歳9ヶ月
幼稚園のお友だちが幼稚園を退園することになった。園で会った時 直接本人から聞いたのだけど
『えーーー辞めないでーーーー』と外で叫んでいた。
その子は年少で加配がついている自閉症の子で、私からしたら多動もなく、お喋りだってKTより上手だしなんで??っていう気持ちが大きかった。
けれど、そのママの話を聞くとすごく納得できる部分もあった。
その子、仮にAくんとします。Aくんは大人しいタイプの子で逃走やお友だちとのトラブルもほとんどなく 周りを気にすることなく過ごすタイプで
私からみると先生の手はかからないように感じていた。今まで療育園との併用で、週1日療育園 週4日幼稚園にきていた。
その療育園は週1か週5のコースしかないようで、増やすとしたら次は週5になってしまう。
1学期行き渋りもあったときに、療育園の先生や心理士さんに相談したら Aくんは幼稚園で十分にやっていけると思うから、週1でいいんじゃなのかな、と言われていて
ただ2学期になってから、その療育園の心理や診察部門を担ってる発達クリニックの診察時、主治医に
『この状態で幼稚園に行っても意味がない、今すぐ療育園に週5で行きなさい』
と言われ、療育園の先生には幼稚園でやっていけると言われているのですが‥と伝えると、主治医はその場で療育園に電話をかけて
どうなってるの、これで週1でいいだなんてどういう考えなの!みたいな事をいい始め
そのあとの面談で療育園に週5で通うことに決まったとのことだった。
私は一対一で加配もついているし、落ち着いてるしうちなんかより全然やってけてるのになんで?っていう気持ちしかなかった。
自分の中で、療育園より幼稚園の方がいいにきまってるという固定観念があった。
幼稚園に断られたり、退園せざるをえなくなって療育園に転園するものだと思っていた。
でもそのママの話を聞いたらそれは違った。
Aくんのママも主治医に『加配もついているし、幼稚園にいられるのですけど』と言ったら
居られるだけじゃダメ 自分から参加しないとダメ マイワールドではダメ 幼稚園にいてもそれは居られるだけ なんの意味もない
とハッキリ言われたと。
幼稚園に行くことで定型発達の子と触れ合って刺激になると思うのですが‥
と言うと
それは周りに興味関心があって、刺激をキャッチできるだけの受け皿があるのが前提
Aくんみたいに自己完結型のタイプはそこは期待できない。田中ビネーでのIQも集団行動を楽しめる数値ではない(IQ50くらいかな)
例えば製作をやるにしても、加配の先生が促してくれて手伝ってくれてやることはできる、参加する事はできる
でも療育園だと それに目的や意味を持たせるように、自分からやりたいって気持ちを伸ばすアプローチができる。
幼稚園の加配は足りないところを補ってくれて幼稚園でなんとか過ごすための支援だけど、療育園は本人のスキルをあげる為の専門機関で
小学校までの3年間、ただ過ごすだけの3年と、適切な療育を受けて過ごす3年は大きく違う
幼稚園が受け入れてくれる、通えるから通うではなく、本人の状況をちゃんと把握して、Aくんにとって一番いい場所を見極めないといけない
という風なことを言われて
幼稚園で問題が起こる度に相談し、療育園から園訪問支援をしてもらったり、担任の先生が療育園へ研修に行ったり
それでも幼稚園だとうまくいかなかったり、そういうのも疲れてしまっていて
療育園では問題が起きたら対策を考えてくれて、これがダメなら これをやろうとどんどん提案してくれる
幼稚園だと一人だけ別はできませんと譲ってもらえない部分も療育園は一人一人に合わせてくれる、支援の手厚さも違う
週1の療育園に居心地の良さを感じていたAくんのママは、幼稚園にこだわっていたのは自分で、主治医の話を聞いたらAくんに必要なのは幼稚園じゃなくて、専門機関での療育だと納得したらしく
幼稚園を諦める 普通に近づける事を諦める と私に言った。
私はAくんのママの話を聞いて すごく納得した。
幼稚園側から辞めて欲しいと言われたわけでもないのにもったいない‥って思ってたのは違った。
そういう考えに気づくと
私は幼稚園しがみついて、KTの伸びしろを潰していないのか‥
定型発達の中にいて果たして刺激を受けられているのだろうか‥
KTの居場所は幼稚園でいいのか‥
そんな風に思ってモヤモヤとしてしまっていた。
ちょうど療育センターの診察の予定が入っていたので 聞いてみようと思った。
いつもの診察が終わり 何か気になることはないかと聞かれ
幼稚園のお友だちが転園した話をして、KTはこのまま幼稚園にいていいのか、ただ居るだけになっていないのか、どこにいたら一番伸ばしてあげることできるのかわからない などと話した。
いつもはボソボソと当たり障りのない当たり前の事しか言わない先生だけど 私の話をうんうんと聞いてくれ、この日はなぜかハッキリと言った。
『KTは幼稚園にいていい。周りへの関心もあるし、やりとりはまだまだでも、意欲はある。意識が自分の方、内に向くのではなくて外に向いている、こういうタイプは自分で吸収できる。幼稚園で伸びるから大丈夫、加配がついて本人が困っていないのならこのまま幼稚園に通わせてあげて』
そう言われてすごく安心した。いつも困り事を相談しても『まあ時間と共に少しずつ‥』としかいわない先生なのにハッキリと主治医らしいこと言った!
もちろん見解はそれぞれだと思う。3か月に1度の診察時間だけでKTの事がわかるわけでもない。
それでも 『幼稚園で大丈夫』そういってもらえただけでモヤモヤは晴れた。
このまま頑張ってみよう そう思えた。
でも、幼稚園にいくのが全てではないし、幼稚園が1番じゃないという事に気づけて良かった。
『ごめん離脱した!』そんな風に言ったAくんのママ
Aくんの事を考えた大きな決断だったと思う。尊敬する。
でもまだ私は幼稚園を諦めないし 普通に近づける事を諦めない。
しぶといんです意外と、笑
でも仲間がいなくなるのは寂しいよ、涙