義母、父、母をお見送りし



歳を重ねれば病気にもなるし


認知機能も衰えてくるというのを実感させられている今日この頃です。


どんなに頭のいい人でも人間ですから。


長生きする事と病気の発現はトレードオフに近いと思う。


医療は人が長く生きる事に尽力はしたのだけれど


その向こうにある副作用的なもの、それと人間の幸福度はまた違うということを知る事になったような気がする。


若い人達がご老人を嘲笑(若いと言っても認知機能に問題がない60代70代含めてます)するのを時々目にしますが



アナタもいずれ…ですからね。


先日買い物や用事を済ませ、帰宅しようとしたのですが


ふと見ると義母と交流のあった方の後ろ姿が目に入りました。


いつもなら距離のある場所でわざわざ追いかけて挨拶なんかしないけれど



歩幅が小さくヨチヨチ歩く姿に



介護中だった義母の姿が重なりました。


そっと追いついて明るくご挨拶したら


「ちょっと、調子が悪いのよ」と。

何か買い物しましょうかと聞いたら大丈夫、娘が週末届けてくれるからと。



近いんだからいつでもお電話くださいねって話したら



「あら、お近くなの?」と。




ああ、わすれてしまったんだ。私を。


心配でお宅の前まで送って行く時に


娘さんから介護の人を入れるよう言われてる

体調悪くて食べられない

娘と孫がいる



という話をずっとエンドレスで続けて


ご自宅前に行くとご自身の花壇のお花について話し始めました。



「私が植えてないものばかりが生えてくる」



実際には数年前にご自身で植えておられました。


「お父さん、五年前に死んだのよ」


実際には25年前くらいに亡くなってます。


娘さんからは「私一人でお母さんを見てあげられないから、お願いだから介護の人をいれて」と泣きながら言われたらしい。

介護なんかいらないって仰っていたけれど、


「私の母なんかは80すぎて掃除ができなくなってきて介護を週一でお願いしたらかなり元気になりましたよ❣️お守り代わりじゃないけれど頼るのは悪くないかも。」


と話すと



あらそう⁉️そうかもしれないわね❣️頼もうかなと表情が明るくなりました。

介護が入るのが自分を否定されたようで嫌なんだと思います。でもうまく動けなくなっているし、世の中と自分との距離感をかんじはじめてはいらっしゃる。不安でいっぱいのご様子でした。


介護士さん、優しい方が多いし娘さんも遠距離だし、頼れる介護士さんが近くにいるのは良いと思います❣️


と、お話ししたらそうかな、頼もうかな❣️と仰ってました。

たまにお孫さん達が泊まりに来てくれるのに娘は泊まらないのよと悲しそうに仰ってましたが


主婦が実家に泊まるってのは娘さんの世代はなかなかできないんじゃないのかな。ご主人もいるわけだし。それと実家に泊まってエンドレスで同じ話聞くのが辛いのかも。お母さんがどんどん変わる不安って分からなくもない。


私をなんとか引き留める様子も懐かしい。


母もそうだった。ひとりにしないでって言っているような感じ。


私は3ヶ月くらいは週一で泊まりましたが、ぶっちゃけ疲れ果ててハゲた(*≧∀≦*)。夫の癌のこともあったけど。


あんなに元気だったご近所さんの



後ろ姿だけでおかしいと気付ける自分の勘というのが悲しい。



娘さんもご心配だと思う。あんな遠距離を週一で通うんだからそれは大変だと思う。



私はご近所さんの記憶からは抜け落ちているのに


それでも私を離そうとはしない不安感を思うと切ない。


お歳は確か義母とあまり変わらなかったから84〜86歳くらいだと思う。


喋っている間にどうもしっかりしてくるところもあるから会話って大事なんだろうな。



またお見かけしたらご挨拶しよう。


元気でいてほしい。