仕事中に通る坂道があり、その坂を登り切った丘の上にある教会の日曜礼拝の案内の板書を見るのが週に一度の楽しみとなって、もうどれくらいの日々が過ぎていったであろう。

今週もその坂の坂下を通過する際に眺めてみると、「三味一体 ?」と墨書されていた。
「位」が「味」となっており、クエスチョンマークまで符されている。

同席していた同僚も目ざとくその「味」という字に反応してくれて、「三つのテイストっていうといわゆる和洋中すなわち和食、洋食、中華料理をわれら日本人は連想してしまうね、いや違うか、世界三大料理といわれるチャイニーズ、フレンチ、ターキッシュ、このスリーテイストのことかな、それともやはり食の味のことなどではなくて、やはり世界三大宗教といわわれるキリスト教、仏教、イスラム教、この三つの宗教のことかな」なぞと無難にまとめあげようとしているのだが、そもそも通常キリスト教のいうところの「三位一体」は、父である神と、その子であるイエス・キリスト、それと精霊という三つが元は一体であるという教理を指し示すことなのだが。

素直に「三位一体」と書けばいいところをわざわざ「三味一体 ?」とあえてずらして墨書してくるこの教会の日曜礼拝、気になって気になって仕方ないこの頃である。











そしてそのような上記の与太話とはまったく無関係の、先日帰り道に咲いていたキスゲの花。


夏の季語で、忘れ草ともいう。


















 わすれ草刻々と雲ながれをり