フランス語のクラスに新しい生徒が来ました。
韓国人でも中国人でも東南アジア系でもなく
どこからどう見ても日本人。
ちなみに私以外の生徒も日本人だと思っていたんですが
なんとその方
アフガニスタン人
だったんです。
まだスイスに来たばかりで
フランス語もあまりしゃべれず
ご先祖さんに日本人いませんか?とか
聞くタイミングもなかったんですが
「ほんとに日本人じゃないの?」と
不思議に思っていたのは私くらいだったようです。
ここに日本人特有の
日本人と外国人の境目があります。
日本人って見た目で日本人かどうか決めるんですよね。
黒髪でアジア人顔でないと日本人じゃない。
日本で生まれ育って完全に中身は日本人なのに
両親が違う国で見た目が違うと
「外国人」扱いされてしまうというのは
最近でこそ増えたハーフ芸能人もよく話してますよね。
ヨーロッパでは見た目と国籍は何の関係もありません。
移民がたくさんいるからという背景があるので
見た目がアジア系でもアフリカ系でも
その人が●●人と言えばそのまま受け入れられます。
私がフランス語を流ちょうに話して
「Je suis française」(私はフランス人です)
といったら完全にフランス人として扱われるわけです。
私は日本にも外国人の友人が数人いたのですが
見た目が外国人の人は
「日本語が上手に喋れても100%日本人の友達になれない」
と言うのをよく聞きました。
どこかで外国人だという線引きをされるんですね。
そして両親が日本人のフランス人は
「漢字も簡単なものしかわからないのに
難しい敬語を使えて当然だと思われるのが辛い」
と言っていました。
見た目とネイティブのイントネーションで
「フランス人であること」を認めてもらえないんです。
国際化がどんどん進む今
日本人の意識も少しずつ変わるといいなと思います