10年以上前の話だが最初に勤めたブラック企業
僕が会社を辞めるキッカケとなったのは
なぜその作品を見ようと思ったのか
覚えていないが当時、アニメなんて見ない自分が
レンタルで借りたアニメ「秒速5センチメートル」
第三話でこういうセリフがある。
この数年間、とにかく前に進みたくて
届かない物に手を触れたくて
それが具体的に何を指すのかも
ほとんど脅迫的かと言えるような
その想いがどこから湧いてくるのかも
わからずに僕は、働き続け
気付けば日々弾力を失っていく心が
ひたすらつらかった。
そしてある朝、かつてあれほどまでに
真剣で切実だった想いが綺麗に失われていることに
気付き、もう限界だと知った時、会社を辞めた。
精神的に壊れかけ、肉体的には壊れてた
当時の自分と重なって見えたシーンが
そのとき強く突き刺さったのを覚えている。
秒速5センチメートル
これを見ていなかったら
多分、鬱か過労で倒れてたと思うし
会社を辞める覚悟は決まらなかったっと思う。