Vリーグの成り立ちから振り返る | ヨラーのブログ

Vリーグの成り立ちから振り返る

前回の記事で、Vリーグが抱えている現状について書きました。プレミアリーグとチャレンジリーグでレベルの差がある現状が深刻な問題であると、そこで考えています。

チャレンジマッチ終了。そして、Vリーグの現状


では、Vリーグがどのように成り立って来てたか、分かる範囲で振り返ってみたいと思います。


私が生まれる前から、Vリーグの前形である日本リーグが始まってました。小中学生の頃も、日本リーグを見てたものです。


1994年に、Vリーグが始まりました。バレーボールのプロ化を目指すものだという認識で話題になってました。当時は、現在のプレミアリーグに当たるトップリーグのみがVリーグの管轄で、リーグそのものが「Vリーグ」と呼ばれていました。Vリーグの下にある2部相当のリーグは、「実業団リーグ」と呼ばれ、当時は8チームほどの編成でした。


いざ、プロ化を目指したVリーグが始まりましたが、プロ選手が数人出て来たのと、試合数が5試合程度増えた事以外は、特に変わったものは感じませんでした。チーム数も、日本リーグ同様8チームのままで、入れ替え制度も日本リーグと同じで、Vリーグ8位と実業団リーグ1位が自動入れ替え、Vリーグ7位と実業団リーグ2位が入れ替え戦というシステムでした。

それ以降も男女とも8チームのままで開催され、特に何も変わらない感じで進みました。


大きな変更があったのは、1998年。男女とも、チーム数が2チーム増えて10チームになりました。自動入れ替えがなくなり、下位2チームがV1リーグ(実業団リーグより名称変更)の上位2チームとの入れ替え戦となります。Vリーグで戦うチームが増えるのは良いと思うのですが、その分、リーグのレベルが下がらないか懸念しないといけません。


この時点で気になるのは、男子の方です。前年度に1チームが休部となったので、V1リーグから2チームではなく、3チーム昇格させたのです。その3チームとも上のチームにはほとんど勝てずじまいで、翌年度もそうなりました。

それだけではなく、V1リーグでも、2チームが休部となっており、3チームがVリーグ昇格したため、合計5チームを下の地域リーグから昇格させました。8チーム中5チームが昇格したチームです。この時点で、V1リーグのレベルが下がってしまったのではないかと思います。

2001年には、女子の名門チームが休部となります。しかし、V1からの繰上げ昇格は出来ず、定員割れの9チームでVリーグが行われました。

2002年には、女子はさらに休部チームが出て、V1からの繰上げも出来ず8チームでのVリーグとなります。一方、男子は、Vリーグでなかなか結果を残せなかった2チームを含む3チームが休部となり、女子と同じく8チームでのVリーグとなりました。

このように、男女とも休部によってVリーグのチームが減少する深刻な事態となりました。バブル崩壊からくる企業スポーツの見直しから来るものだったと思います。。。男子はやむなく、Vリーグの定員を8チームとしました。

また、女子のV1リーグも、98年以降から毎年1~2チームずつ休部チームが出ている事態となっていて、V1リーグのレベルが下がって行ったように考えられます。


この時期がVリーグの大きな分岐点でもあったように思います。気づいた点を挙げてみます。

・休部チームが目立っていて、思うようにVリーグの定員を満たせない。

・V1リーグでの休部チームも多く出ていて、その分を地域リーグから繰上げ昇格させているため、V1リーグのレベルが下がっていると考えられる。


男子では、Vリーグに参戦したものの、なかなか思うように勝てずに苦しみ、そのまま休部としてしまったチームが目に付きます。女子は、Vリーグの欠員が出ても繰上げ昇格が出来ない状況でした。

男女とも、Vリーグで戦える規模のチームがそれ程多くない事が伺えます。

また、V1リーグの底上げ効果も少なくなってきてるように思えます。


このような現状を、Vリーグはどう思ってたのでしょうか?Vリーグに参戦しているチーム、Vリーグを目指しているチームを、どう思ってたのでしょうか?

この時点で、Vリーグにおいて大きな問題が起こっているのだから、何か手を打つ必要があったと思います。

Vリーグに参戦しているチームと目指しているチームのケアがとても重要だったと思います。参戦しているチームを大切にするなら、降格制度をなくす案なども出たと思います。

残念ながら、Vリーグは、この問題に対して真剣に取り組んで来なかったようです。


2005年にVリーグ機構が法人化し、協会から独立。そして、その翌年でした。

2006年に、V1リーグがVリーグ機構の管轄に入ったのです。今までのVリーグが「V・プレミアリーグ」、V1リーグが「V・チャレンジリーグ」と今の名称に名称変更となりました。V1リーグまでもVリーグに入った事で、一体、Vリーグとは何が目的なのかが見えなくなってしまった感があります。だいぶ前にVリーグのプロ化は凍結されてるようですが、トップリーグの充実を目指すのを目的としていたようにも思います。

プレミアはトップリーグで、チャレンジは社業メインのチームが多い実業団リーグです。リーグそのものの環境からしてだいぶ違います。プレミアとチャレンジとでは別の見方が必要になるため、プレミアとチャレンジとでは、別々に委員を立てた方が良いように思います。


今になっても、プレミアリーグとチャレンジリーグのあり方を考える余地があると思います。ただ単にバレーボール大会が出来ればいいのでしょうか?全日本選手の強化が出来ればいいのでしょうか?Vリーグの目的・ビジョンをもっと明確にして頂けると嬉しいものです。