「結婚式の代理出席アルバイト」って知っていますか?
本当の親や兄弟、親戚が列席できない、またはさせたくない。
列席してくれるような友人がおらず、テーブルが埋まらないのが恥ずかしい。
そんな悩みを持つ新郎新婦が利用するのが「代理出席」を扱う派遣会社です。
派遣会社は新郎新婦からの要望をヒアリングし、
両親から友人にいたるまで、あらゆる人材を派遣してくれます。
料金は両親役が一番高いのが相場で、
スピーチや余興をするとプラス何万円といったオプションもあるようです。
もちろん利用は秘密裏ですから、結婚式場への許可などは必要ありません。
こちらも両親の写真を求めたり、友人との詳しい関係を聞いたりはしませんから、
結婚式当日まで
両親健在・友人10名参加
という情報だけが、何の疑問もなく共有されます。
結論から申しますと、
列席者にはバレないが式場にはバレていることが多い
と、思います。
なぜ「バレバレ!!」と言い切れないのかは前述の通り。
こちらから確認する術がないからです。
ただ、これまで私が違和感を覚えた数組に関しては確定なのでは?
私が見た一番酷かった代理出席?と思われるパーティーのお話をしましょう。
それは新婦友人(役)が10名で1つの円卓を囲んでいました。
席次表には「新婦高校友人」とあります。
全員ドレスで着物は0。
しかもなんというか無個性なデザインのドレスばかりで色被りがありません。
とにかくそこからして違和感でした。
そしていざ披露宴が始まり歓談になると、その10名がワッと高砂に集まり写真撮影。
「かわいい〜」「きれい〜」
など当たり障りのない言葉を新婦にかけ終わると、無表情で会話なく席に戻ります
ここで私は代理を確信し、裏でスタッフに耳打ちしました。
すると「やっぱり司会者さんもそう思いますか?」と。
皆、同じ違和感を覚えていたのです
10名の派遣スタッフは初対面(中には顔見知りもいるかもしれませんが)ですから、
とにかく会話が弾みません。高校の友人が結婚式で集まったとは思えないのです。
ひたすら黙々と和洋折衷フルコースを胃袋に流し込む姿が印象的でした
そして決定的だったのはデザートビュッフェ。
新郎新婦も高砂から降りてゲストとデザートを取り分けながら談笑タイムです。
その10名、デザートを取るやいなや即着席&無言で
食べる
食べる
食べる
すると親族や職場関係者だけしか自分の周りに来ないことに焦った新婦が、
遂に単身、10名卓に乗り込みます。
「あ〜(^^)」
と言いながら至近距離で手を振る10名&顔がひきつる新婦。
もう見ていられません
その後、10名は引き出物をしっかり持ち…
全員同じトレンチコートで帰って行きました
私はその異様な後ろ姿をスタッフとともに見送りながら、
「もっと上手くやってやれよ…」
代理出席の利用を検討中の方、会社選びは慎重に。
次回予告
『披露宴会場で殴り合いの喧嘩勃発!!』
お楽しみに