著：横嶋じゃのめ
https://renta.papy.co.jp/renta/sc/frm/item/173448
これはネタバレ全開の感想です。
そうでないと感想をまとめられない。
1巻が2017年に発売で2巻が2019年に発売。
これは2019年に読んだと思う、1巻を読んでちょっとして2巻が発売されて読んだ記憶なので。
この作品をリアルタイムで連載を追いかけていた人からするとまた感じ方が違うのでしょうか。
自分もまた、この本を婚活時に読んだのとその後の話でお母さんが亡くなった話も含めて今読み返すのとではまた感じ方が変わります。
https://togetter.com/li/1939917
「子供はいらない」「経済的にお互い自立していたい」「財布は別」「別居希望」とDINKsを本気で目指す話。
結論から言うと横嶋さんはアプリで出会った方と結婚します。
婚活といういちいち感情が揺さぶられる事ばかりの活動を就活で例えてフラットに受けとめていく姿勢や
自己分析を繰り返し建設的に考えて整理してどう向き合っていくか
そうは言っても感情には波があるし時にどうしてもやる気が低下するなどのあるあるを含めて大変励みになりました。
結婚について1番悩んでいる部分について、そういう条件を掲げて婚活して良いんだという救いにもなりました。
アメージングな結婚したい！入籍に興味ない！って言っといて結局入籍して同居しているなら普通に共働き夫婦の結婚じゃん！
と言う感想を見た事がありますが、アメージングってそうではなくて子供を持つ持たないで悩んだ末の表現なんだろうと思いました。
婚活というただえさえあれこれ言われそうなテーマと自己開示でほぼリアルタイムで連載するのは無謀というか、そりゃあストレス凄いだろうし結果が出てから整理して描いた方が理想なんだろうな…。
高学歴の営業職の女性が同じ大学出身の高学歴の営業職の男性と出会って、入籍して女性側の親の家の近くに一緒に住んでるだからハイスペ同士の結婚ですが、
アニメ漫画オタク(腐女子)とアイドルオタクでお互いオタクだからそりゃあ話が合いそうだし楽しそう。
高望みとか全く思わなかったです。
むしろ自分で稼いで自分の親を養うつもりで相手に迷惑をかけたくないからの条件であって
年収が…学歴が…身長が…イケメンでハゲはNGで…なんて言わない。
婚活は目標を掲げて条件を並べても相手がいないと成り立たない未知の世界。
家の事で不安と怒りを抱えてガルガルとしていた1人の女性が、このままでは駄目だと心から安らげるパートナーが欲しいと婚活を始める決心をする。
調べに調べて、既婚者からの話も聞いて、生い立ちや過去の体験などから傷とコンプレックスに向き合い自己分析をして、
では自分が幸せになる(相手と上手くやっていける)結婚はこうだと頭では結論を出したはずだけど
いざ活動をしてみてやっと分かる事がある。
本当は何を望んでいるのかを探究し、そんな彼女を気に入って受け止めてくれる相手と結婚をしたエッセイでした。
長くなったので記事を分けます。