婚活バトルフィールド37

著:猪熊ことり




いつだったか1話だけ読んだ記憶がある。

現在、全話公開で一気に読んで面白かった。







婚活を始める前から色々婚約ブログや婚活漫画や婚活関連の書籍を読んでいました。


その内、

実体験を元にしたエッセイの女性特有の感情の揺れ動きもこんなヤバい奴に出会った報告や苦しさもちろん分かるし恐怖だし共感するんだけど、


何だか「婚活という盾があれは女を容赦なく脅してぶった斬っていい」と言わんばかりの作品も確かに事実でその耳が痛い内容は響くだろうけど、


もうそういうのいいやお腹いっぱいと読まなくなりました。



一度相談所で成婚退会までしたから。

一度アプリで出会った人と交際したから。

相談所とアプリと相談所開催の婚約パーティーを体験して、そうやって婚活サービスやマッチングやお見合いや仮交際の繰り返しに慣れたから。

(それでも対人だから傷付く事も当然あるけれど)

肝心のその先が分からない。





この作品も1話を読んだ時、また勘違いした痛いオバサン婚活女子を叩け!って漫画かー、37歳とかタラレバ娘より年齢上がってそこはリアル、そのうち今度は40オーバーの婚活女子漫画が出てくるの?もうありそう、くらいに思ってました。



いや、主人公が一貫して勘違いと性格の悪さをとことん詰め込んで顔芸しまくって、時にそのヤンキーみたいな口の悪さで真っ向から掴みかかりハッキリ物を言う気の強さがスカッとする。

と思ったら、やり過ぎてガラの悪さと下品さが酷かったりもする笑


主人公の赤木さんともう1人の主人公の青島さんが、ここまで来るとこんな女いねーよ!と変人さが突き抜けているから笑えて面白かったです。

そしていつもの無表情で怖い目つきだけでなく愛嬌を感じる時もある。

この2人もそもそもポテンシャルが高いしある意味生真面目。



途中の販促漫画の自虐(?)で「作者男だろ!?」辺りからワザとやってる感じが気になってもいました笑


タイトスカートなのにトイレで足元まで下ろしてるしベルトがついてる描き方でメンズのスラックスみたいだったり、

「マ・クベですか?」ってツッコミとか、あれだけ婚活を分析して人に婚活のマナーを説きたがりの青島さんがデートの食事でラピュタのドーラ船長みたいな豪快な食べ方していたりとか。


個人的に、バトル漫画やギャグ漫画のようなメンタルとノリの主人公達で、これはあくまでもエンタメで漫画的登場人物です!で突き通しているのが良かったです。