わたしは | 浴室

わたしは

ホステスの顔があります

わたしは

愛人の顔があります

わたしは

昼間の顔があります


色んなわたしがいます


思えば、昔から「夜の世界」には魅力を感じていた気がする

もっと厳密に言うなら「裏の世界」に興味があったと思う


少し斜めから物事を眺めて皮肉をいう「大人」にとても魅力を感じた

他人を自分の思い通りに動かす術が知りたかった、欲しがった


「擦れる」ことを望んだわけではない、只漠然と、そんな人間になりたかった