こんな馬鹿なこと | 浴室

こんな馬鹿なこと

いつまで続ければ気が済むんだろうか

向き合わずに逃げて、何を得られるのだろうか

目をつぶって耳を塞いで、少し笑えば、わたしの欲しい物は手には入ってくる

所詮わたしは、ご主人様たちに嫌われまいと媚びを売る、飼い犬なのであろう

傲慢な態度の裏で、怯えるわたしは情けなくも、愛しい

誰かに求めて欲しいから、必要とされたいから、一番望まれるわたしでいる

誰かに価値をつけて貰うのを待っている、ショーウィンドーに飾られた何かの様だ

綺麗に着飾ったわたしを、隅々まで気を配ってあなたの為だけに存在する時間のわたしを、どうか、満足して欲しい

わたしの中の、あなたの為だけに存在するわたしは、何の価値がありますか?

わたしの中の、あなたの為だけに存在するわたしに、価値があるとしたらそれは幾らですか?

下らないプライドと、本音と建て前の狭間で揺れるあなたにとって、わたしはどう見えますか?

あなたの為だけに存在するわたしは、あなたの為だけに作られたわたしだから、現実にはどこにもいないけれど

わたしの現実とあなたの夢が交差する時、少し苦しくなる

でもあなたがわたしをそうさせたのではなくて
わたしがあなたのためにそうするんです

じぶんでえらんだのです

いまもっているわたしのかちはわたしがつくってわたしがえらんだんです

おきにめしていただければさいわいでございます




ねぇ、こっけい?