どうしようもなく昔のことなのに | 浴室

どうしようもなく昔のことなのに

あの人に言われた言葉が書いてあった日記を見つけて


どうしようもなく、切なくなった


わたしは彼が好きなはずなのに、大好きなはずなのに


どうしてこんなに切なくなるのかが判らない


言った本人も覚えているのか判らないし、もう何年も何年も昔の話なのに


どうしてここまでわたしの心に入り込んでくるのか


否、もしあの人に未練がないとしたのならば、どうしてあの人にだけは彼の存在を知られたくないのか



一番初めに書いた日記に愛している人がいます


と、書いた人が、今話しているあの人



今はもう殆ど連絡はとっていないけれども随分と長い時間付き合っているから


別に連絡が来なくても縁が途切れるとかは思っていないし


逃げようとしても何度も何度も追いかけてくれたあの人を


わたしは信じている


最近は彼と接することが多いから、あの人のことを忘れていたりしたけれども


今こんなところにきて、こんな問題発覚



あの人はわたしが愛人をやっていることを知っているかもしれなくて


ううん、知っていると思う


強姦されたことは知っていて強姦されても泣けなかったのに


『正直、他に喰わせるなんて勿体なかった』


って言われてわたしは泣いたみたいだし


手も繋がずに別れた彼だったけれども、とても愛されていたことに


別れてから気付いたり




彼と寝れない理由を考えてみる


あの人に性欲がわく訳ではなくて、彼に対しては性欲はわくのだけれども


もしあの人に


『抱きたい』


と、言われたらわたしはどうするのだろう


判るのはもう一度


『大好きだよ』


と言われたら、泣いてしまうと言うこと、うん、嬉しくて



彼と付き合っている今愛人はできるけれど


あの人と付き合ったらどうするのかということ


多分、辞めると思う



これは、何?




彼に対してはまだ、愛しているとは言えない


けれども、あの人に対する感情は好きというよりも愛しているに近いと思う


一番失いたくない




こんなこと彼には言えないけれども


あの人に対するこの感情に名前をつけたくて


もうずーっと、ずーっと考えている


あの人の呪縛から逃れたくてもう何年も何年も


あの人を超える人が欲しくてもがいている


彼のこと、あの人以上に好きになれたらなぁって思っていたのに


なんであんな日記くらいで、こんなにまた愛しくなってしまうのだろう



ああ、愛しいとか、何も考えずにタイピングしている時点で


わたしは彼よりも、、、、、、、、、、あの人が、、、、、、、、、、、、



なんなんだろう?この気持ち


近すぎて、見えない、この気持ち


否、見たくないのかもしれない、苦しい、この気持ち



どんなに頑張っても、もうあの頃には戻れなくて


辛い時も泣きたい時も、寂しい時も死んでしまいそうに追い詰められた時も


いつもいつも彼に救われた気がする


出会うのが、早すぎた




もう何を言っても、戻れないけれども


あの人がもし、少しでも、わたしを引き寄せてくれたら


わたしは全てを捨てて、彼の元に走ってしまう気がする




彼に対する罪悪感


これが、優しさとなって


余計彼を縛る




わたしに何も資格はないのかもしれない