歪曲
時々思う、どうして自分はこんなことができるんだろう?と
恥じてみたり、屈辱を感じてみたり、開き直ってみせたり
とりあえず一通りの感情は持ってみるけれども
セックスフレンドなんていう存在がなんの抵抗もなしに認められてしまう
この世の中だから、わたしは普通なのでしょうか
わたしはそんな風には考えられなくて
好きでもない相手に体を開くことは好きではない
当たり前か、なんというか、そんな自分が許せない時がある
早く終らないかなとか、最中の相手が彼だったらなとか
彼だと思うようにしたりとか、相手が悦ぶような反応を見せようと
背中に爪を立ててみたり、口の中に指を入れてみたり
彼の愛撫との共通点を見つけてみようとしたり
でも、彼じゃない
彼の名前を呼びそうになる、でも、ん、とか、あ、とか
切なく聞こえるくらいだと思う、相手にはというか、言えないし
曲がった感覚だけれども、わたしが彼に抱かれたいと思う瞬間は
お客様とセックスをしている時かもしれない