みなさん、こんにちは
山形県東根市のマッサージ・整体なら 【よくなる整体院東根】
代表の菅井広孝です。(^-^)
ちまたでは、開脚ストレッチの本が売れてるそうですね。
開脚することで健康になる!
開脚できるようになる!
という聞こえのいいフレーズが目に飛び込んできます。
以前ですと、真向法体操というものが流行った時もありました。
お相撲さんも又割りをしますし、
股関節を柔らかくするのは健康にいい!
というイメージがすっかり定着しました。
まぁ、間違いではありません。
間違いではないものの、やり方を間違うと、逆に股関節を痛めてしまう方もいます。
多いのが、短期間で股関節の可動域を広げようとしてしまう方です。
よく考えて欲しいんですが、
他の哺乳類の脚って、そんな自由自在に動きますか?
無制限に自由には動きません。
走る、座る、ことができる程度には動きがついていますが、それ以上の動きは必要としません。
人間だって同じだと考えます。
生活に必要な範囲では柔軟性が必要ですが、
バレリーナやフィギアスケート選手、体操選手のような競技をする訳でもなし、
そこまでの柔軟性は必要ありません。
生活するのに支障が出るまで可動域が狭くなったのなら別ですが、
必要以上に柔軟性を高める必要があるでしょうか?
そもそも股関節は、寛骨(骨盤)と大腿骨(太もも)の骨で構成されますが、
この2つの骨の構造上、ある程度まで股関節が動くと骨同士がぶつかって動きが止まります。
脚を真上に上げるフィギアスケート選手などは、
股関節+仙腸関節+腰椎の全てを動かして、あの動きを可能にしています。
股関節だけ柔らかくてもできません。
この股関節の可動域の限界に達しているのに無理に動かそうとすれば、
こんどは周辺を覆っている関節唇という馬蹄形の軟骨が損傷する可能性も出てきます。
この関節唇を損傷するとけっこう痛いですよ。。。
また、この2つの骨が離れないよう、強力な3つの靭帯で支えられています。
逆に言えば、この3つの靭帯が上半身を支えています。
せっかちな方は、股関節を早く柔らかくしたくて、
ストレッチを頑張りすぎるとどうなるか?
この股関節を支えてくれている3つの靭帯が急に伸ばされて、股関節が不安定になってしまいます。
そのため、ストレッチで柔軟性を高めたら、
安定させるために股関節回りの筋力トレーニングも必要になってきます。
加齢とともに関節が硬くなってくるので、ストレッチは必要です。
ですが、痛みを伴う急激なストレッチではなく、
呼吸に合わせて少しずつ可動域を広げていくようなストレッチを行ってください。
そんなイッキに関節柔らかくなりませんって。(笑)
徐々にですよ、徐々に。