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【よくなる整体院東根】
院長の菅井広孝です。(^-^)
高齢者の転倒事故、4割が家の中 防止には物を減らすのが重要
とあるデータによると、65才を超えると、3人に1人が年に1回以上転倒するという。厚生労働省の統計で..........≪続きを読む≫
この記事中にもありますが、
転倒の原因は、筋力の低下、バランス機能の低下、視力障害、関節障害
などが言われています。
この原因の一つ、バランス機能の低下。
文字だけ見ると、バランス感覚が鈍くなる!
と捉えることができますが、実際そうであって、一部語弊があります。
というのも、
最近TVでも紹介されているのでご存知の方も多いかもしれません、
機械受容体、または感覚受容体と言われる
「メカノレセプター」の働きがバランス感覚に関与しています。
この「メカノレセプター」は各関節にあるセンサーです。
それが特に足裏に多く存在しています。
歩く時の足底の重心移動と同じ。

歩行時は、「かかと→足の外側→親指」と重心移動がされていきますね。
ただ歩行のみならず、
一瞬立ち止まったり、長く立っていたりと、
そういった動きにも対応するようにメカノレセプターは存在しています。
この「メカノレセプター」というのは、
要は「体重がどこにかかっているのか?」を判断するセンサーなんです。
素晴らしいセンサーが人間には備わっているんです。
しかしこの素晴らしいセンサーも
使わなければ機能低下を起こしますし、
使えば使っただけ機能が向上します。
小さい子供は筋力が少ない事もありますが、
メカノレセプターが未熟なため、バランスを崩して転んでしまう事もあります。
ですから、なるべく裸足で過ごして、
メカノレセプターの能力を鍛えてあげるのが望ましいんですね。
そしてお年寄りになると、逆にメカノレセプターの機能低下が問題になります。
動かない、歩かないためですね。
しかし元気な方でも、膝や股関節、腰に痛みが出ると結局歩かなくなり、
メカノレセプターが働きにくくなり転倒→寝たきり・・・
となってしまう可能性が出てくるんですね。
なるべく早くに痛みを取り除くことが大切です。
ここで、ちょっと違った視点で
メカノレセプターの機能低下を考察することもできます。
胼胝(たこ)、鶏眼(うおのめ)、かかとのガサガサ(白癬菌など)、
そして陥入爪(爪が皮膚に食い込んで炎症を起こした状態)がある場合を考えます。
まず陥入爪。主に足の親指に起こりますが、親指に力が入らなくなり、
かかとや足指の付け根だけ使った歩き方になります。
メカノレセプターが十分に働かず、転倒につながる可能性が大です。
次に鶏眼(うおのめ)。痛みをかばって、その部位を地面につけないようにします。
また胼胝(たこ)は主に関節付近にできますので、関節の可動域が低下し、
また、かかとのガサガサ(白癬菌など)と共に、皮膚感覚が鈍くなり、
メカノレセプターの機能が低下する原因になります。
結局、「体重がどこにかかっているのか?」を判断するセンサーが鈍れば、
結局のところ、【転倒→寝たきり】の図式が成り立ちます。
そのため、介護予防(介護が必要な人にならないための対策)に有効だとして、
足のケア、フットケアが注目されています。
厚生労働省でも、平成15(2003)年から介護予防事業として
「足指・爪のケアに関する事業」(フットケア)を盛り込み、
高齢者やその家族に足指や爪のケアの重要性と、
適切なケアの方法を普及するとしています。
国としてもフットケアの重要性が認識してきているのです。
高齢者のみならず、若い方でも
手と違い、足を観察することは非常に少ない。
タコや魚の目、かかとのガサガサというのは老若男女問わず起こりえます。
しっかり対策をして、健康な足を目指して下さい!
足って、人間を陰で支えてくれる縁の下の力持ちなんですよ♪