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【よくなる整体院東根】
院長の菅井広孝です。(^-^)
大谷徹奘さんが駒澤大学の吉村誠先生から学んだ玄奘三蔵のことを、
法話でお話してくださいました。
薬師寺に分骨されている玄奘三蔵。
この玄奘三蔵は、西遊記の三蔵法師として美男子で秀才!
という完璧な人物像として描かれています。
が、やはり玄奘三蔵も人の子。
若き日に直面した出来事が、後の玄奘三蔵の思想に反映されていったようです。

【身内の死】
比較的裕福な家庭に生まれた玄奘でしたが、10歳の時に父親が無くなり、出家していた次兄の元に引き取られました。
【戦争】
玄奘が僧になったころ、隋から唐への国の転換期。国は乱れ死者が道端に転がっている状況だったそうです。
【仏教の教えに疑念を抱く】
涅槃経の悉皆成仏思想という、簡単に言えば、仏様の教えを信じれば必ず救われる!という教えが広まっていました。しかし必ずしもそうではない。仏教が悲しみ、苦しみを救いきれない事実と直面しました。また各地の高僧に教えを求めても、異なることばかり言います。漢訳の経典ではなく、直接天竺(インド)で学ぶしかないと考えます。
【法を犯してでも】
すでに中国国内では有名な僧侶となっていた玄奘。当時、唐王朝が成立したばかりで鎖国状態。法を犯せば死刑、それでも天竺行きは諦めませんでした。
【人間の本性】
玄奘の考えに賛同するも、仲間は出発日に誰も現れませんでした。見つかれば死刑ですから。人間の腹の中は、発した言葉とは違うという現実。
【自然の厳しさと一人の限界】
一人砂漠を進むも、命の次に大切な水筒を落としてしまいました。気丈な玄奘も、砂漠で進んだ行程の1/5を引き返した事実があります。弱い部分が見え隠れします。
【仲間の死】
仲間を募って天竺へ向かうも、ヒマラヤ越えでバタバタと犠牲者がでました。人は簡単に死んでしまうもの、そういった現実を見てしまいます。
【自己責任】
盗賊に襲われ、全てを失いました。自分自身の不注意・対策不足が招いた事実に直面します。
若き日の玄奘が直面した現実とは、
誰も代わってはくれない現実、
命は儚く、人は弱く醜いもの。
辛く苦しい現実。
であっただろうと推測されます。
それは、般若心経の漢訳からも感じ取れます。
が、長くなったので、つづきは次回のブログにて。
必死でメモ取ったので、間違っていたら教えて下さい。修正しますので。