午前5時30分起床。身の清掃、それ終わり、食す。その後、電脳、日記のしたため、ベガルタは昨日のセレッソ戦をバルセロナ FC の試合と比較して。
 午前7時50分出立。苦行。空白。
 帰還、急いで文人展に出す尾形亀之助読書会のブースの展示品等を揃え、車に乗せて出立。佐藤屋に向かう。そこで YS 女史らが作業しているところにおじゃまして、展示のセッティング。約1時間で終了。『雨になる朝』、『色ガラスの街』初版本を見て触る。帰還途中、百均に寄って、フリマの値段を書くタグシールを買う。
 午後7時45分頃に帰還、入水して脱水。純米酒『鶴の友』コップ一杯で食す。その後、しばらくテレビを見てまったり、娘が笑っていいともの観覧に応募して当選葉書が来る。整理券が1番、要するに一番最初に入場できる、良席に座れるからいいね。なにもやる気が起きないので床に入る。床の中では森哲志『挑戦者達 ロンドン五輪日本代表野実像』を読む、今日は競歩の山崎という選手のこと。睡魔が囁き始めたので、ページを閉じる。目を瞑り、即眠。



    人間の山

   私は戦時中、消えていた。そもそもいつの戦争だったのか記
   憶が無い。本を読めとは言われたが、生産に結びつく実用の
   ものしか奨励はされなかった。そんな中で、頭でっかちとな
   る本ばかりを読んでいた。空想が広がると、緑の羽根をした
   扇風機が回り、横から顔に当たる風がちょっと気持がちよい。
   しかし、理工系の学術書ばかりがもてはやされ、思想という
   ものを持ってはいけないと人々は語った。なので、努めて空
   を見ないことにした。内陸を下る川にも、さざ波は立つ。そ
   のゆらゆらとした光の反射に、僕の洋服のボタンが反応して、
   どこかへ連れて行かれそうになる。酔っ払った後の二日酔い
   の人間が、次第に昨日の出来事を思い出すように、それはぼ
   んやりとした風景だった。ボタンは、僕にこう語った。「し
   めしめ、ようやく自分の時代が来た」と。なんら思想を持た
   ことのない僕には、それが何のことか、さっぱりわからなか
   った。世間には、そんな輩ばかりが存在している。


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