組織の秩序は会社存続要件

数年前から当社にも若い部長が誕生しています。若い幹部を育てると言う意味で人事の若返りを図っています。当社には60歳を過ぎた再雇用社員も居ます。新人上司がベテラン社員の上司になることもあります。会社は定型業務だけでは済みません。就業時に決められた仕事だけをこなして終わるような職場はありません。往々にして部下に雑用を頼まなければなりません。突発業務をこなす為、若い上司や新人上司がベテラン社員に指示を出さなければならないケースがしばしば起こります。

上司は『○○さん、何々をお願いして良いですか?』気を使いながら発言します。遊んでいるとでも思っているのか、はき捨てるように『今、手が離せん!』と返事があります。部下にしたら自分が抱えている仕事が溜まっている訳ですから、キャパいっぱいで自分を守る発言なのです。カチンと来た上司は『あんたが上司か!好きで指示を出している訳ではないのに。もう言わん!今後は無視してやる!』上司は益々上司としての仕事が出来なくなります。人間関係が出来ていなければ最悪の上下関係です。このようにして扱いにくい部下が出来るのです。このようにして指導力のない上司が出来るのです。

扱いにくい部下は老若男女を問わず、プライドを持って仕事に取り組んでいる人に、その傾向が強いと思います。責任感の強い真面目な人に、その傾向が強いと思います。仕事は宿題のように嫌な事、義務と感じて仕事をしています。彼らは拘束時間が終わる事が苦痛からの解放と感じる毎日です。残業はしたくありませんので、人の仕事まで手伝おうとはせず、自分の仕事だけきっちり遣って、帰宅するタイプの人です。どこの職場でもいる人達です。扱いにくい部下達は、彼らは彼らで精いっぱいで生きているのです。その彼らに定型業務以外の突発業務がある事を教えねばなりません。しかも突発業務は忙しい時に限ってあるのです。

どんな組織でも上司の指示命令について不服従があれば組織は機能しなくなります。職場の規律秩序と責任感は会社にとって存続要件です。部下が上司に従わず、組織が機能しなくなれば会社は潰れます。上司に対する反発や不服従の行為は、会社を守るために絶対に黙認することは出来ません。上司は雑用を次から次に部下に与えるのが仕事です。上司はそんな部下から逃げてはなりません。上司から雑用の指示が出ない部下は扱いにくい人と思われています。あなたの事です。これは昔からある問題です。上司も部下もどっちもどっちです。上司となる人は組織を守る為、勇気を出して1対1で本音で話し合ってみてください。

毎期毎期、期首には恒例の発言になって申し訳ありませんが、上下関係・人間関係をより良くして働きやすい職場にする事が私の願いです。社内旅行の季節となりました。小遣い付き全額会社負担の社内旅行は、時代遅れとよく言われますが、10年以上続いています。その目的は人間関係の構築です。私にとって人間関係を良くする為の経費は惜しいお金ではありません。40人を超える会社丸抱えの社内旅行は止めるべきだとの意見があります。効果がないようであれば廃止にしなければなりませんが・・・・。今朝も年度初めにあたり老婆心の意見となりました。