あっ!あきらちゃんが走ってくる!その後ろに…げっ!あきらちゃんの親父が迫ってる!!こ、これ、今すぐに警官がいてくれたら、誤認逮捕になるかもしれないけど、誘拐未遂か何かでしょっ引けるんじゃないかな?ど、どうする?今にもあきらちゃんが捕まりそうだ…。

「誰か助けてー!男の人に追いかけられてますー!」
「そんな事言うと、俺が誘拐犯に聞こえるだろ!」
これは、僕の身元が割れるのを覚悟で、やるしかないな…。
「ふんっ!」
あきらちゃんの親父の足めがけてつまずかせた。

ドスンッ!

鈍い音が周りに響いた。僕はあきらちゃんの親父が倒れてる間に、すぐに近くの十字路を右に曲がった。するとすぐに、あきらちゃんと合流した。そしてすぐ近くの物陰に身を潜めた。
「おい!どこだ!あきら!」
うわっ!すごい剣幕だ。と言うよりも、あれは、自分の娘を溺愛して、愛する為の方向性を見誤ってるとしか思えん。

さて、浩一さんて人はどこかをさまよってるとこだろうな。今のうちに…
「走るぞ。」
「分かった。」
あきらちゃんの手を引っ張り、一目散に僕の家を目指した。とにかく、あきらちゃんをあんなダメ親父から離してやりたかった。
「よしっ、着いた!先入ってて!」
「うん!」
いつもなら今の一幕で2回は「あきらちゃん」と呼ぶところだったが、何せ相手は浩一さんなので、僕としてもとにかく厄介でしかない。むやみに名前を呼ぶと、どこかにいる浩一さんに場所を知らせてしまう。

よしっ、あきらちゃんを我が家に送らせた。玄関で出たとこにある扉を閉めなきゃ。
あれっ?ヤバイ!浩一さんが来た!!
「はぁ…はぁ…あの…阪本あきらの親ですけど…娘見ませんでしたか?」
やっぱり僕に聞いてきた!!何とかごまかせないか?
「いや、僕は見てないです。今帰ってきたばかりなので。」
おっ!落ち着いて答えられてる。今帰ってきたのは本当の事だ。だから嘘じゃないぞ。
「そ…そうですか。」
この人、かなり息切らせてるな。何か、タバコを多量に吸ってるのか、臭いぞ。
「見つけましたら連絡下さい。」
そう言いながら一枚の紙切れを取り出した。紙切れと言うより、これは名刺か…えっ!?あきらちゃんの親父、税理士なの!?そもそも税理士って何だ?そう思いながら前を見ると、浩一さんはもう自宅へと去って行った。何か、安堵に近い感情とかが混み合って、喜べば良いのかよくわからないでいた。

「ふぅ…やっと…んっ?どうした?あきらちゃん。」
「と…トモくん…この家に…男の子がもう一人いるみたい…。」
あ"っ!姐さん!そして、あいつか!


※この日記に書かれてる事はフィクションであり、作者(夢よもう一度)の妄想から成っています。現実にある話と思い込まないようにご注意下さい。

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