ぼくは背後を見る勇気はもってきた
わが日々の死体は
わが道程をしるして いたましい

ある日々はローマの教会に腐り
また四季を通じて 同時に花ひらき
実をむすぶ
レモンの小さな林のなかに腐る

他の日々は居酒屋の隅で滅びる前に泣いた
そこでは火のような花束が
詩をつくり出した混血女の眼のなかでまわっていた

そして今も電飾のバラが花ひらく

ぼくの記憶の庭のなかで