それでは2回目のレッスンについて書いてみます。
今回分かったことは、今のクラスは最大で10人もいないということが分かりました。つまり一人ひとりへの指導がとても細かく可能であるため、たった3時間×2の6時間レッスンですが、自分で考えたり作り上げたりする時間が多く、一瞬たりとも気を抜いてる隙はありません。

 どうやら事務所の方針で、今年から演技に入る前に自己分析や自己アピールといった”自分を売り込むための技術”を徹底的に鍛えあげるらしいです。「去年ボイスサンプルを録音したらボロボロで倒れそうになった」とプロデューサーが言ってたので、むしろ自分にとっては好都合です。

 んで、講師の方をお迎えしてのレッスンが始まるわけですが、今回の方は「声優・劇団DJ・ナレーション」など、声に関する仕事で食べていた方らしく、今は講師として食べているそうで、非常に厳しい方でした。業界に入るきっかけになったオーディションは300人中6人の合格者で、「今も表裏関係なく、この業界で仕事をしているのは自分を含めて2人」とか。

 まず「プロになる覚悟を持て」と「常に見られてることを意識しなさい」、そして「このビルに入ったら標準語のみ使用可能」という3つの約束が。レッスン時間の1/3は座学、1/3は考える時間、1/3は実践時間です。

 「プロになる覚悟」とは「いざとなったら…」みたいな第2の人生は捨てなさいということ。
そんな甘い考えではこの業界は絶対に生き残れないよ、と実体験を元に説明を受けました。「常に見られてることを意識しなさい」とは、芸能人で言う”オーラ”、沢山の人の中でも「あの人は(いい意味で)際立ってるなぁ」と思われるようになりなさい、ということ。カッコイイなぁとか、自信満々だなぁとか、自然に他人とは違う”何か”を感じさせなさいということ。

 エレベーターのボタンを押すだけでも「見られてるんだ」という意識が大事だとか。
そういう環境に意識と体を慣らしていくことによって、自然体でも”オーラ”を感じてもらえるようになるらしいです。まずは美しく立って、スタスタと自信たっぷりに歩くことから始めなさいというのが、日常の課題になりました。

 「標準語のみ使用可能」は、おそらくどの養成所でも同じだと思います。
「常にNHKのニュースを見て、標準語を耳で聞いて覚えなさい」みたいな、言葉を覚えるのは、耳→脳→理解→発声なので、いつも標準語が飛び交っている環境を自分たちで作りなさいということです。

 関西人は標準語のアクセントに拒絶反応してしまう人が多いので、まずは慣れることですね。
NHKは基本的に、完璧な標準語じゃないとニュースを読ませてもらえないので、普段のニュースや天気予報を見るだけでも勉強になります。

 そしてプリントを一枚渡されて、各自が思い思いのシチュエーションで読み上げる課題。
内容は言えませんが、だんきゅんさんは過去の経験を生かし、他の仲間とはちょっと違うシチュエーションで読んだところ「なかなか面白い」と好印象でした。そして「さすがに慣れてるね」と、持てる朗読技術を遺憾なく発揮しておきました。

 せっかく習得しているものを発揮しないのは、自分からチャンスを潰してるようなものなので、気持ちは常に”毎回のレッスンがオーディション”です。日ナレの頃に散々言われ続けているので、ドンドンアピールしていこうと思います。

 講師も言ってました。
「ここにいるみんなは同期の仲間であり、一緒に成長していくライバルでもある。だからチャンスがあれば強引に奪うことも大事だよ」と。厳しい世界を生き抜くためには、甘い顔は捨てなければいけないのです。自分もごはんを食べるために体はってお金かけてるので、日ナレのアドバンテージがあるうちに、一気に突き離していこうと思います。

 それでもみんなで励まし合ったり勉強しあったり、遊びに行ったりはもちろん楽しく協力しますよ?
そして課題は、GW休み明けまでに「ナレーション・セリフ・CM原稿を各5本以上は考えてくること」です…。うおー…原稿考えなきゃ…orz

 ちなみにもう3時間のレッスンは、写真の撮られ方のレッスンでした。
プロのカメラマンの方をお招きして、実際に数枚の写真を取り、その場で見ながら一人ひとりに「こういう立ち方がよさそうだ」などのアドバイスを細かく出してもらいました。

 結論は「もっといっぱい写真に撮られてください。みんな写真に取られ慣れてないから、すっごく緊張してますよ?」でした。

 火曜日は事務所開いてるのかな…?
ちょっと申し込みたいことがあるんだけど…。行ってみるか、時間あるし。