毎回思うんだが、古典の名作と呼ばれる著書が俺には全く面白くない。
特にドフトエフスキー、あとアメリカ人作家。
今はライ麦畑でつかまえてを読んでいるが、話が退屈でページが重い。
俺の文学センスの低さなのか?











明日3月19日をもって名島光学(株)の従業員が1名退職する。
正式にはアルバイトを辞める。まぁ一度定年でウチを退職して、アルバイトで働いてもらっていた。

七十歳になる、熟練の職人さんだ。

15才から当時大手の光学工場に就職して住込見習いから社員になり御礼奉公(三年無給で働く)し、その技術を買われ、1日の仕事が終わり退社すると会社の前に他の企業が車でお出迎えして技術の奪取のために接待しに来ていたそうだ。義理堅い職人さんは迷惑はかけらんないから、いらない技術だけ教えていたそうだ。

そんな中、ウチの創業者の祖父と知り合い、会社を立ち上げる事となった。
やはり義理堅く男気のある人で苦しい状況でも辞めることなく(好条件で引く手あまたなのに)名島光学に40年も勤めてくれた。


今、名島家があるのもこの職人さんのお陰なのだ。

小さいときから会社に遊びに行くと(祖父母宅が会社)よく相手をしてくれた。
私が学生の頃に長期休暇時は手伝っていた。よく帰りに飲みに行った。酒の飲み方は教えてくれなかったが、昔の話はよく教えてくださった。

そんな偉人も歳をとる。

むしろ、辞めるのはめでたい事かもしれない。
私自身、職人さんの域には到達してないし、発想力も足りない。
甘えん坊の私は中々不安を拭えないが、なんとかするしかネー。

年寄りを老害と言うならば年寄りを頼りにしちゃいかんな。蹴落とす勢いでシャシャリ出て、失敗して成長して年寄りの偉大さに気づかなきゃな。

今、日本で私と職人さんしか持ってない古い技術が幾つかある。何か新し物に適応させることが出来たらいいな。




職人さんからの印象的な教訓。
「結婚相手は何より健康なのがいい。結局見た目は悪くなるし性格も変わってくる。健康な人を選びなさい。」