一回り回ってまたここにたどり着く。


結局なんだったっけ?


考えなんてあってないようなものだ。


引っ越しの荷物の中から懐かしいサングラスを見つけた。


このSTUSSYのサングラスはおそらく一生私の荷物の中に埋もれると思っていた。


着けもせず。


捨てもせず。


そういえば去年オーナーからまだ彼は生きている。


と言っていたことを思い出した。


私はてっきり彼から生きがいを奪ってしまった。


追いこんでしまったと思っていた。


逆にこの苦痛から逃げるためにオーナーのせいだと責任転嫁をしていたぐらいだ。


そんなこんなでずっと捨てられなかったが、


今日はあっさり捨てることができた。


忙しさのあまりそんな感傷は薄れてしまったのだろうか?


いやなんかもういいや。


そしてあっという間になんだっけな?


シークレットウィンドウじゃないけど。


「それは煙のように消えて行った」だ。