奈々さんと太一がバトンタッチ。
夜もしてたけど、奈々さんが太一の肩をポンっと叩いてはけるのね。

昼の部の太一、そこで心のネジが緩んだのか、
どっかのスイッチ入ったのか…
しばらくだまってて様子が変だなぁ、って思ってたら号泣してたらしい。

太一は泣かない子。

誰でも知ってる。

その太一が号泣って。

けど、その泣いたきっかけがこれで良かった。

一番泣くべきとこで泣ける子にちゃんとなってるじゃん。


太一自身が、
昼はすごい泣いてしまって、
何言ったかもよく覚えてない、ってゆってた。

ひとから聞いた話だと、
夜話したことをもっとシンプルにってゆーか、
語弊あるだろ感満載で話してたらしい。
でもまぁ、
酔ってるみたいに無意識だっただろーから、
ある意味本音よね。


太一ねぇ、
すっごい一生懸命伝えようとしてたよ。
今までだったら諦めるとこ、
諦めずに、時間とか体裁とか気にせず、
かっこつけずに。

分かって欲しい。
分かりたい。

そういう気持ちでいっぱいの空間だった。

やっぱいいね。
純粋に会員だけのイベは。

座員にもファンにも
おめでとう、
大好き、
っていっぱい言われて。
太一太一太一って。
あたるちゃんも言ってたけど、
ほんと幸せだよ?

だから太一も頑張れたし頑張ったんだろーな。

なんだろうな…
全然うまく言えないな…
あの…
うーん…
なんだろう…

って伝えたい気持ちがうまく言葉にならないみたいで、
本当にもどかしそうだった。

けどさ、
太一って言葉にするのめちゃくちゃ苦手であんましゃべんないけど、
伝えたい、わかってほしいって気持ちは人一倍なんじゃないかと思った。
(だから役者や舞台やってるってのもあるのかな、って。
だってすっごい伝えてくるやん、舞踊とか。)

だからこそ、あたしたちも太一の心の声を聞こうと必死に見つめてきたんだもん。

で、太一の言いたかったこと。
どうやって書こうかなぁって思ったけど、
あたしが感じてきた太一に基づいて…
肉付けして書こうかなって。

だから実際太一が感じてることとは違うかもしれないけど、
まぁずっと勝手にあたし的太一論書いてきたから、
今回も勝手に書こうって思って。

とにかく、
太一は
「嘘つきたくない」
「正直でいたい」
って。

それが一番言いたいことみたいだった。
質問タイムにもちょいちょい言ってたしね。
(まぁ天邪鬼によるしょーもない嘘ついたりするけど、ねぇ笑)

あと、
「生きてゆく」
ってことを太一なりに考えたり、
より感じたりするようになったみたい。

しょっぱながね、
嬉しくなるような言葉だった。
これをまず言ったってことは太一が自分で歳を重ねての変化だって思ったってことよね、きっと。

「やっと人と一緒に生きるってことが、
なんとなくわかってきて、
それがすごい嬉しかったりもするし大変だったりもする。」

って。
そういうことを最近感じ出してきたらしい。
大変だったりもする、ってゆーのは、苦しい気持ちを味わうからかな。

わたしさ、最近の太一見てるとさ、
「誰かの願いが叶うころ」
ってゆーヒッキーの曲が流れるんだよね…
なんでやろ、って思ってたけど、
これが答えなのかも。

最近の太一からはファンに対して、
「感謝」って気持ちが感じられること、
たまにあったりしたから、
なんか変わったんだろーな、
って思ってたけど、
きっとそれは人と人が関わり合っていく意味とか素晴らしさとか、
ひとりでは生きていけないってことがわかってきたからかな、って思う。
感謝って結局そういうことやん。
神様やだれかの真心からくる恵みをまっすぐ受け取ることが感謝やん?
損得じゃなくてね。
それってある意味太一がすっごい求めてるもので…
でももらってるのに、気づいてなかったんだと思う。
(なんてゆーか…遠くから来た、とかそういう分かりやすいものに対してのちっさいって言ったらあれだけど、そういうことに対しての感謝は前からあったけど、もっと分かりにくいけど本当は大変だったり勇気が要るのにってこと…への感謝ってわかって無い気がしてたから)

…すっごいわかるんだけどね、
大衆で育った子供がそうなっちゃうのは。

こないだ友達とも話してたんだけど、
めっちゃ通ってたりめっちゃファンで居てくれても、
いきなり心移りしたりして、パッタリ来なくなったりするやん、大衆の客って。
それってさ、恋人に裏切られたよーな、友達にわけわかんないままいきなり無視されるよーな感覚なんじゃないかな、って思うんだよね。
子供にとっては特に。
そしたら、なかなか素直に感謝できなくない?
信じちゃ辛くない?
けど、それは実際には恋人でも友達でも無いから、仕方ないことなわけで…
誰も悪くないし。
友達みたいになってても、
結局自分の芸や魅力が足りなかったってなるやん。
これってほんまめっちゃ切ない。

ふつーの役者とファンの関係と違って、大衆って客の顔見えるじゃん。
ちょっと行動も分かったりもするし。
自分とこ来なくなった…と思ったら別の劇団通ってた、とか。

それで大人でも多分ヤキモチ?ってゆーか気にしたりすると思うのに、
子供だともうわけわかんないだろーな、って思うんだよね…
きっとお客さんは悪気なくてきとーな約束とか期待するよーなこと、言ってるだろうし、子供って特に利用されたりするし…
別の役者に近づくためとかに。

だからかどーかしんないけど、
それもあってか、なーんかどっかファンに心開かないってゆーか、
信じてくんないってゆーか、
信じないようにしてるってゆーか、
感謝しきれてない太一をいつも感じてて。
感謝ってお前知らんやろ!!!
っていつも友達と怒りながらも切ないなーって思ってた。

けど、それ含めて未知なる宇宙人、早乙女太一の魅力なのかな、とも。
寂しさからのものだからね。



太一は、
いいことも悪いこともあった。
悪いことの方が多かったと思う。
けど、これからもそれを繰り返して行くと思うけど、
それでもいいと思ってる。

だからいい作品のときも悪い作品のときもあるだろうし…

って。

ゆっちゃうのがね。
けどほぼ毎日のように舞台立ってたらそういう感覚なるわな。
そこは分かってあげなあかんねやな、って
やっと最近思ってきたとこ、あたしも。
ただもっとチケ代安くしてほしいなぁ、それやったら。
けど、それは太一もなにより感じてることやから。
そう思ったら、太一が考えてることはおかしくない。
まぁ、良くも悪くも太一は大衆役者なんだよ、やっぱね。

あと、僕は芸人で芸としか舞台としか向き合ってない、って
一生懸命言ってた。
多分さ、これは損得とか商業的なことは考えてないし、
ウケさえも狙ってないというか、テッパンなことやってりゃいいって思ってないってことやと思う。
これやったら喜ばれるやろ、みたいなやつやろうと思ってないってゆーか。
けど、そーゆー期待する太一を岐阜ではやってくれて、結局賛否両論やったけど、でもあれはあたしは感謝を表してくれたんだと思ってる。


ほんっとに太一って芸のことしか考えてないって。
そう聞いてる。
本当は舞台を作り上げてゆくためには、
自分と舞台だけじゃなくて、
そこで関わるひとたちとの関係も大事だと思うんだけど、
(なれ合いは別として)、
そこはまだできてないっぽいけど、
気づくんだろうなぁ、いつか。
ってか気づいてるけどできないだけかもだけど。
それか、アンコールで笑わない理由から推測すると、
もしかしたら、役のためってこともあるのかもなー。
仲良くすることとかに意味を見出してないのかも。
学園もんとかしたら仲良くしよーと頑張ったりすんのかな…
…いや…やっぱ無いな…
少なくとも、まだ無いな…

そいで後半と昼もそうだったみたいだけど、
とにかく正直な自分で舞台に居たいって言ってた。
多分太一が言いたいのは…
ってか考えてることは…

生身の人間としての自分をわかって、できれば受け入れて欲しい、
ってゆーことと、
同じ舞台をして、毎日同じものを見せるということは不可能というか不自然だ!っていうことなんじゃないかな。

まぁ舞台は変わってゆくことが面白いんだけど、
太一はそれをまだそーゆー風にしか言えないんじゃないかな。
思えないってゆーか。

ある意味すっげー矛盾してるんだよね。
アンコールで笑わないのはその格好してるときはその役で居ときたいから、ってゆーのに、自分の気持ちの上がり下がりで役やなんかが変わるって…
おかしーやないかーい!

自然に舞台に上がるってゆー太一。
そんなの、大衆演劇の役者はみんなそーなんじゃん?
ぶっちゃけ。
寝て起きて舞台。
寝て起きて舞台。
寝て起きて舞台。
休演日にも舞台。(座長クラスの役者は)
それってつきあい大変やなぁって思ってたけど、
そーじゃないって最近わかった。
生活なんだよ。
だから結局舞台上がっちゃうんだよね、根っからの役者は。

それに本当はね、そんな中でもスイッチ入ってるんだと思う。
見てたら。
顔が変わる瞬間…じゃないな空気変わる瞬間があるの。
座長クラスだとたいがい(ってゆーか大衆育ちは、かな)。
だけど、スイッチ入れられないこともあるんだと思う。
自分のまま、こころ引きずったまま舞台上がってそのままそれ出ちゃうことが。
それってさ、うちらも一緒だと思うんだよね。
みんなじゃないかもしんないけど、
仕事って切替えうまくいくときといかないときあるやん。
楽しい日もそうじゃない日もあるやん。

結局その経験がいまの太一の考えになってるんじゃないな、って。
思うんだよね。

「いいときも悪いときも、
楽しいときも楽しくないときも、
舞台に立つときは、僕は正直に立ちたいと思っています。」

(ってか立たざるを得ないからね…)

「だから、これはほんと勝手な言い分かもしれませんけど、
プロとしては間違っているのかもしれませんが、
お金を払って見てくれる以上は、
お客さんのためにこっちの事情っていうか、
こっちの心の状態は関係ないってずっと言われてきたんですけど、
でも僕はこっちも勝手にやりたいと思ってて、
勝手に見て勝手に演るってゆーのが僕の理想なんです。」

ってゆーのはそういうことかな、って。

でもそれでも太一はずっと役者でいると思うって言ってた。
なんだかんだ、
やる意味わかんない、って言いながらも、
思いながらも、
奈々さんが言うように、
嫌だとか舞台に立ちたくないってゆったことない、ってゆーのは、
矛盾してるよーでしてないのかも。

つまりさ、
なんでこんなことしてるんだろう、
ってゆーのは、
なんで生きてるんだろう、
って思ってるのと同じで、
理由を知りたいってことうやったんじゃないかな。
役者である理由。
舞台に出る理由。
それ自体がイヤなわけじゃなくて。

だから太一は、

「やる意味もわからず、やりたくもないし、
やらされてる感でずっとやってきたものが
こうやってカタチになってきたときに、
やっと、見えてくるものがあって、
だから続けてる」

って言ったんじゃないかな。

つまりやってきたことの意味がちょっとわかった、と。
役者である意味が。
だからなんだかんだゆっても板の上にずっといるって言ってるんだと思う。
そういう意味でそのへんの役者とはほんっとに違うと思う。

で、太一は自分が役者である意味を肌で感じたというか、
実感した。
つまり見てくれる客が居るから、とか自分が求められるから、ってことじゃないんだね、太一にとって役者でいることは。
そいで、今のお客さんは自分の何を見に来てるのかな、って思ったんじゃないかな。

そいで自分がいいって思えるもので勝負したい、
たとえお客が3人だけ、とかに戻ってもいいって思ったらしい。
斎藤さんから離れるとき。

「そうなる(お客さんが3人とかになる)ってことは自分の芸ができてないってことになるので、
だからなんの言い訳もできないように、
わざと自分を追い込んだのかもわかんないんですけど…
だから自分がしたいことを、ちゃんと自分がいいと思えるものを、
やろうと思ってるんですけど…

どんなカタチになるかはわからないですけど、
この舞台の上にいるってことは変わらなくて、
舞台でやること、見せるものは変わっていくかもしれないけど、
変わったときに、あーもうダメだな、って思ったら、
ダメだな、って言ってください。
その繰り返しだと思う。
そうなったらそうなったで、また見に来てもらえるように時間をかけて頑張っておきますので、
見たいと思ったら見に来てください。
そう思ってくれるように、
頑張ることしかできませんけど…」

って。

あたし、頑張ることしかできないってゆった太一、泣けた。
自分はそれで引っ張るしかできない。
追っかけれないんだよね。
去るもの追わず。
寂しくても、ずっと前向いてやってくしかない。

ほんとに根っからの大衆っ子だと思うよ、太一は。
根っからの役者だと思う。



太一から去ったひと、ほんっと多いやん。
それぞれの理由もよくわかるし、全く責める気もないけど。
こないだまじで数える勢いで考えててんけど、
多分800番代ぐらいまでがダイヤモンドカードなのね。
あたしでギリダイヤモンドなの。
あたしより長いひとってほんと・・・知ってる限り・・・
20人ぐらい?
そりゃもっといると思うけど、
しょーじき8割はいないんじゃないかなって。
(それより今書いててびびったけど、あたしめっちゃ新参者って思ってたけど、そーでもなくなってる…?自分らのこと新規ってゆってたのって!!!いつ!?そりゃ…はぁ…そっか…)

そういうひとにも太一はまた戻ってきてくれたらな、
って思いながら舞台に立ってるんじゃないかな。
それを原動力にぐらいに。
自分の舞台を信じて。




太一のさ、この考え方には当然賛否両論あって。
あたしはなんとなく理解はできるけど、
芸能人というか芸人ってゆーのは、
やっぱその瞬間は、夢を見させるひとじゃないといけないと思うのね。
それが務めだと。
(これはYUKIちゃんの受け売りでもあるんだけど。
普段はふっつーでもみんなの前に立つときは夢を見させる存在になるのが自分の仕事って)

けどねぇ、ふつーの人の状態が少ないと…
そう思うわなぁ、って思ったり。

まぁ、まだ若いから。
太一はずっとそこは変わらないと思うって言ってるけど、
ずっとってゆっちゃうとこがまた若いし笑

見守るしかないかな。
こっちも言いたいこと言いながらね。

・・・ハッ!
あたし、太一に怖がられてんのか?
とか思ってたけど、
太一の理想の客やん。
思ったことをそのまま言ってくる客。
いいときはめっちゃテンション高く。
不満なときは感情のままぶつける…
手紙開けた瞬間からわかると思うわ…
テンション上がってるのかそうでないのか。
自分でもびっくりするぐらいちゃうもんな…

ってストレートすぎるから怖がられてんのかな笑
や、そもそもそんなの全然ないかもだけど。
あたしに対しての感情とか。
でもまーあたしも勝手に解釈するしね。
そゆことかな、太一?

でもとりあえずいっつもあーゆー場面で当ててくんないってことは、
信用ないよね、あたし笑

あたしの目標は太一の信用を勝ち取ることかなー笑