「ふきのとうの天ぷら」 を付けあわせとしてのせたのですが、
思わぬところで、
あるお医者様から素敵なメールをいただきましたので、紹介させていただきます。
以下、メール引用。
子どもの味覚というのは嗜好学習と言って、徐々に学習していくものです。
糖分と塩分は人間の生死に関わる必要不可欠なものなので、味覚として生まれたときから欲するものですが
すっぱいもの、苦いものはこの嗜好学習でしか学習していきません。
すっぱいもの、苦いものが苦手な人は 子ども味覚 というのは本当なのです。
つまり、子どもが親が美味しそうに魚の内臓の苦いところや山菜なんかを食べるのをみて、学習してこの味覚がえられるのです。
しかも、さらに脳波の研究から、少しの甘いものというのは 脳にリラックス効果 が認められることは前からわかっていたのですが、
これが 少しの苦いもの でもリラックス効果を生む
β-エンドルフィン が分泌されるのです!
少しの苦いものというのは高度な味覚。
旬の味で苦いものを食べること は情動の形成にも欠かせません。
終わり。
このように、レシピを深く読んでいただけたとは感激しております。
本当にありがとうございます。
はじめ僕も、よくかむレシピ をやろうと思ったときに
ハンバーグのなかに、大きめのコロコロの野菜をいれる
とか、安易なことを考えたりもしたのですが、それだけですと
子どもの味覚の未来、そして、その国独自の食文化 が危ないと思い直しました。
子どもの好きな味にアレンジするだけではなく
苦いもの、すっぱいもの、辛いもの
も、少しづつ与えてみる方が、オトナになったとき、
食べる喜びが増す気がしますし
食文化の継承につながることだと思っています。
ご清聴ありがとうございます。(笑)
そんな今の気分にぴったりな料理
よくかむ食材 行者ニンニク ウド アザミ
噛みごたえ度 5~7
行者ニンニク ウド アザミ の天麩羅
まずは ウド
見てください、この新鮮さ!
これを、からっと揚げて
ウドは発汗解熱作用、血流を促進して痛みをやわらげる作用、利尿を促し、むくみや腫れをとる作用などが知られています。
また、タンニン、精油、酵素など薬効につながる物質が多量に含まれているのが特徴です。
つづきまして、行者ニンニク
高原や深山に自生するユリ科の多年草で、香りがにんにくに似ており、山奥で修業をしていた行者たちが、厳しい修業に耐えるためのスタミナ食として食べていたことから、この名が付けられたといわれています。
葉は光沢があり、すずらんのような形をしており、2枚の葉が出るまでに7~8年、花が咲くまでには10年近くかかるといわれる成長の遅い山菜です。
香りはにんにくよりも強烈で、さらににんにくの数倍ものアリシンを含んでいます。
アリシンは血液中の脂質を減らし、活性酸素を除去する働きを持っているので、血流の流れをよくし、がん予防にも有効です。また、強い殺菌力も持っています。
最後に アザミ
まだ、泥つきですよ。
アザミは利尿や健胃、さらには神経痛に良いとされています。ギザギザの葉がチクっとするのが、また春を感じさせます。アーティチョークもアザミの仲間なんですよ。
天ぷらの揚げ方
天ぷら地
小麦粉 適宜
卵 1個
冷水
(ご家庭では、卵なしの天ぷら粉でも良いと思います。)
山菜はよく洗って、水気を切ってください。
全体に小麦粉をふって、天ぷらの地につけ、170~180℃の油でカラッと揚げる
塩、天つゆ など、お好みでどうぞ。
サクサク、春の味覚。
贅沢です。
お子さまの年齢に合わせて、無理をしない範囲で、試してみてはいかがでしょうか。
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