沈黙の森(C.J.ボックス)
著者C.J.ボックスがアンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞、ガムシュー賞という史上初の4大タイトルに輝いた話題のデビュー作「沈黙の森」をやっと読みました。
ワイオミングという山の中で猟区管理官になったばかりのジョー・ピケットが主役。純粋、不器用、無口だがいったん火の粉が自分の家族に降りかかろうとすると、一躍大活躍のヒーローに変身。言ってしまえば、典型的なアメリカン・ヒーロー物。
だが、ワイオミングの情景や登場人物の生き生きとした描き方など素晴らしいところは多い。ジョー・ピケットのシリーズは、本国アメリカでは2001年の本書から毎年1冊のペースですでに9作出版されている。次作も楽しみだ。
【ジョー・ピケットのシリーズ】
Open Season (2001)→沈黙の森
Savage Run (2002)
Winterkill (2003)→凍れる森
Trophy Hunt (2004)→神の獲物
Out of Range (2005)
In Plain Sight (2006)
Free Fire (2007)
Blood Trail (2008)
Below Zero (2009)
【翻訳本(日本での発行年月)】
2004年 8月 沈黙の森(講談社文庫)
2005年10月 凍れる森(講談社文庫)
2008年 3月 神の獲物(講談社文庫)
2008年 8月 ブルー・ヘヴン(ハヤカワ・ミステリ文庫)
※「ブルー・ヘヴン」は、ジョー・ピケット物ではなく、アイダホ州北部の小さな町を舞台としたサスペンス。