天皇杯のメンバー入れ替えについて | ぬうむ

天皇杯のメンバー入れ替えについて

サッカー協会会長の犬飼基昭氏は、天皇杯4回戦で大分と千葉が主力を温存したということで処分(来年の出場権をはく奪するとか)する考えであることが伝えられている。


しかし、私見を言わせてもらえば、リーグ戦の決着がそろそろつきそうなときに、週2回の試合をこなさなくてはならないチームにとって先発出場した選手の名前で「主力を温存」したと判断するのはどうだろうか。


ヨーロッパでも春から夏ころにかけて各国の国内カップや秋以降CLやUEFAカップがあり、リーグ戦との日程を考えると結構厳しく、資金が潤沢なチームはローテーション制を採用している。だからいつもバルサの試合にメッシやエトーがいるとは限らないことは観客はよく知っている。


カップ戦も大事だろうが、格としてはリーグ戦の方が明らかに上である。日本では資金が潤沢と言えるチームはほとんどない。こんな状態で中2日~中3日で中心選手を全部の試合に出せという方がおかしくないか?


そもそも天皇杯の規定は、リーグとは違って「ベストメンバーを出す義務」がない。当然罰則も規定されていない。ルールが義務を課していず、罰則もないことで「勝手に」罰則を与えていいものだろうか。不思議である。また、ACL参加のチームに対しては、日程を大幅に変更するなどの柔軟な対応ができているのにリーグ終盤にきて天皇杯の4回戦をはざまに組み込んでしまおうという方に問題があるのではないか?


もちろん、いちサッカー・ファンとしては、ベスト・メンバーがベストな状態で試合に臨むことを期待するが、この日程では無理なような気がする。前任チェアマンを決して支持するものではないが、大分にはリーグ優勝が、千葉には一度も味わったことのない2部落ちというものが見えている現実と、規定というルールをスポーツマンらしく守ってほしいものだと思った。