ナビスコ杯決勝 | ぬうむ

ナビスコ杯決勝

大分トリニータ対清水エスパルスという今年の決勝戦は、J1リーグで前節負けの大分と3連勝中の清水で少し清水に分があると思ったが、結果として2-0で大分が初めて3大タイトル(※1)を手にすることになった。


前半ポールポゼッションはやや大分が上回ったが、2トップである高松、ウェズレイがなかなかボールに触れず、金崎らのロングレンジからのシュートが多かった。清水のディフェンスが機能していたと思われる。清水は岡崎、原がボールに触るチャンスはあったが、大分の人数をかけた守備に自由なプレーができなかった。お互い惜しいシュート1本ずつを外して0-0で後半へ。


後半に入って、清水が最初から攻勢をかけてきたが、深谷、森重、上本のディフェンス陣に加えてホベルト、エジミウソンのボランチがしっかり守りきり、23分の高松のヘディング・シュートに結びつけた。攻撃するしかない清水に対しても大分の守備陣は文字通り体を張っての守備で得点を許さない。サッカーにあってはありがちな、攻撃の隙間を縫って大分が後半44分にウェズレイのだめ押しを決めたときに試合はほとんど決まった。


大分は、シャムスカ監督になって4年目で初のタイトル。Jリーグ制覇も狙っている(※2)ということらしいが、特に守備面でのまとまった組織は完成している感じがした。前日の記者会見でシャムスカ監督は、攻撃のチームであるようなことを言っていたが、やはり守備に重点を置くチームのような気がする。


前半の意欲的なシュートもそうだが、後半2得点のアシストをした19才金崎の活躍が光った。現在サウジで行われている「AFC・U-19選手権」(初戦は5-0でイエメンに完勝)に出ていないが、近い将来の日本代表として活躍が期待されている。


※1…3大タイトル=リーグ優勝、天皇杯、ナビスコ杯。
※2…首位鹿島に勝ち点2の差で現在4位。上位の鹿島、名古屋との直接対決も残っている。