確信から不安へ~残り5分の一喜一憂 | ぬうむ

確信から不安へ~残り5分の一喜一憂

さて、日本時間で本日朝3時半から行なわれたWカップアジア地区最終予選の初戦、敵地でのバーレーン戦を観ました。テレビ観戦ですが。


まずは、私の予想+希望と一番違ったのは、2トップだったこと。達也が入って、当然中盤が減る。遠藤が、ガンバでも慣れているボランチに下がって憲剛がスタートメンバーから外れた。あとバックでは右のウッチーと左の阿部が先発だったこと。


さて試合は、序盤は互角だったが、すぐに日本がボールを持つ時間が多くなる。ロングボールを放り込んでくる作戦のバーレーンに対してボールの出所に対するすばやいチェックが功を奏した。日本が押し気味にゲームを進め、FKから俊輔が、PKで遠藤が得点を決め2-0で前半を終了。


さあ問題は、後半の守備だ。そんな中相手2番の守備の選手が2枚目のイエローで退場した。攻撃と前からの守備を活性化するために寿人を投入(巻じゃなかったね)。これで一人少ないバーレーンを守備を減らせない状況に追い込んだ・・・つもりだった。残り5分というところで途中交代で入った憲剛が決定的といえる3点目を決めた。これで勝利を確信した。


が、しかし、である。すでにご承知のとおりタイムアップまでに(バーレーンから見て)右サイドからフリーになった選手が入れたクロスがゴール前左にいた選手に入り、疲労のため反応が鈍くなったウッチーを難なくかわして1点を返す。松井の変わりに入った憲剛がサイドの守備をせず、ボランチとしての定位置である中央に入ってしまったため、相手右サイドを自由にしてしまった。一番消耗するサイドバックの交代を考えていなかった(考えなくてもいいケースもあるが、今回は考えるべきだった)。次の反省点にすれば、まぁいいだろう。が、3-1で終わらなかった。相手のロングをキーパーにバックパスのつもりだったのがGKの位置や動きを見誤ってオウンゴールにしてしまった。連携が悪かった。


3点の差、相手が一人少ない、ボランチのリフレシュのため長谷部を今野に変えた。あと5分。評論家たちも、監督も選手もみんな言ってるけど、みんながもう「勝った」と思った。一転して不安がよぎる。「またか」と。
結果として、ロスタイムは踏ん張って守り抜き、日本が3-2で勝ったが、監督・選手など反省すべきは大いに反省して欲しい。


さて、最終予選は2位までに入るか、3位でグループ2の3位と対戦~勝ってオセアニア1位のニュージーランドとの対戦で勝てばW杯に出場できる。個人的には、後者でもいい。W杯の切符が手に入れば。が、グループ1にはオーストラリアと今まで日本が一度も勝ったことのない、そして今絶好調のカタールがいる。つまりひとつでも取りこぼすと3位にも入れない可能性がある。世界ランクでは確かに35位でグループで一番だが、こういう大会では(特にサッカーでは)何が起こるかわからないし、そもそもこの順位にも疑問がある。ちなみに、オーストラリアは39位、ウズベキスタンは59位、バーレーンは66位、カタールは81位。


次のウズベキスタン戦(10月15日埼玉スタジアム)では、今回の反省を充分生かした、我々も安心して観ていられる試合になって欲しい。