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毎日何気なく口にしている食品の中に、実はがんのリスクを高める危険な添加物が潜んでいることをご存知でしょうか？近年の研究で明らかになってきた「がんと食事の関係」について、多くの医師が患者に伝えない理由と、本当に避けるべき添加物について解説します。
なぜ医師はがんリスクのある食材について教えないのか
がん専門医で帝京大学福岡医療技術学部教授の佐藤典宏医師によると、多くの医師ががん予防に役立つ食材や避けるべき食品について患者に教えない理由があるといいます。
その理由の一つは、医師が患者の治療や自分の専門分野の研究で忙しく、食事と健康の関係について勉強する余裕がないからです。しかし、もっと深刻な事情があります。
「医師が『がん予防のためにはこれを食べるといいですよ』とか『あれを食べてはいけません』などと食事に関して何か言うと、そのとたんに、まわりの医師から"やぶ医者"というレッテルを貼られてしまうのです」と佐藤医師は指摘しています。
一部の医師が「これを食べればがんが消える」といった科学的根拠のない情報を流すことで、患者が必要な治療を放棄してしまうケースがあるため、多くの医師は食事に関する助言を避ける傾向にあるのです。
しかし、私たちの身体は私たちが食べたものでできています。日々の食事が健康に直結するのは当然であり、がんとの関係も無視できません。
本当に避けるべき添加物とは
科学的なデータに基づいて、特に注意すべき添加物について見ていきましょう。
亜硝酸塩と硝酸塩の危険性
最も注意が必要なのは、ハムやソーセージなどの加工肉、いくらやたらこといった魚卵製品の発色剤として使用されている亜硝酸塩や硝酸塩です。代表的なものとして、亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸ナトリウムの3つが挙げられます。
フランスの10万人以上の成人を対象とした研究では、添加物としての硝酸塩（特に硝酸カリウム）を最も多く摂取していたグループは、最も少ないグループに比べて、がんのリスクが高まることが明らかになっています。
世界保健機関（WHO）の国際がん研究機関（IARC）は、加工肉を「人に対して発がん性がある」グループ1に分類しており、これはタバコやアスベストと同じレベルの発がん性とされています。
その他の注意すべき添加物
食品添加物の中でも特に避けたいものとして、以下のものが挙げられます：
- 合成甘味料：アスパルテーム、アセスルファムKなど
- 合成着色料：タール色素など
- 合成保存料：安息香酸ナトリウムなど
- 防カビ剤：OPP/TBZなど
これらの添加物は、長期的に摂取することでがんのリスクを高める可能性があるため、できるだけ避けることが望ましいでしょう。
がんリスクを下げる食生活のポイント
がんのリスクを下げるためには、以下のような食生活を心がけることが大切です：
1. 植物性食品を中心に多様な食材を摂る
野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツなど、植物性食品を中心とした食事を心がけましょう。これらの食品には、がんをはじめとする慢性疾患の予防に役立つフィトケミカル（植物栄養素）が豊富に含まれています。
「がんのリスクを下げる食べ物の典型例をみると、ほとんどがフィトケミカルを含む植物性食品です」と専門家は指摘しています。
2. 加工肉や赤肉の摂取を控える
ハム、ソーセージ、ベーコンなどの加工肉や、牛肉、豚肉などの赤肉の摂取量を減らしましょう。特に加工肉は1日50gの摂取量増加で、大腸がんの発生リスクが18％上昇するという研究結果もあります。
3. 塩分の摂取を控える
塩分の過剰摂取は胃がんのリスクを高めることが知られています。塩魚や干物など塩分が多い食品は控え、成人で1日6g以下を目安にしましょう。
4. アルコールは控えめに
アルコールは肝臓がん、大腸がん、乳がん、肺がん、食道がんなど、多くのがんのリスクを高めます。できるだけ控えめにし、女性は1日1杯以下、男性は1日2杯以下を目安にしましょう。
5. 熱すぎる飲食物に注意
65℃以上の非常に熱い飲み物は、食道がんのリスクを高める可能性があります。熱いコーヒーやお茶、スープなどは60℃以下に冷ましてから飲食するようにしましょう。
自分の身体は自分で守る
特定の食事でがんが消えると断定できるような科学的根拠はこれまで一切証明されていません。しかし、日々の食事の積み重ねが私たちの健康に大きな影響を与えることは間違いありません。
がんは完全に防ぐことはできませんが、食事、運動、ストレス管理など、日常生活を見直すことでリスクを低減することは可能です。
定期的ながん検診を受けることも早期発見・早期治療につながる重要なポイントです。自分の身体は自分で守るという意識を持ち、健康的な食生活を心がけましょう。
まとめ
がんのリスクを高める添加物として特に注意すべきは、加工肉や魚卵製品に含まれる亜硝酸塩や硝酸塩です。また、合成甘味料、合成着色料、合成保存料なども避けたい添加物と言えるでしょう。
一方で、野菜や果物、全粒穀物などの植物性食品を中心とした食事は、がんのリスクを下げる可能性があります。
医師が食事とがんの関係について積極的に教えない背景には、専門家としての立場や医療界の風潮があります。しかし、科学的な根拠に基づいた正しい知識を持ち、日々の食生活に活かすことが、自分自身の健康を守ることにつながります。
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