歳を重ねることは悲しくもあるが
若い時には理解できなかった感情を見つけたりして
嬉しくもある。
マルタ・アルゲリッチは自伝の中で
「 白髪は神様からの黄金の冠を贈られたと思っている。」
そんなことが書かれていたと記憶している。
アルゼンチンに産まれ波瀾万丈の生活だったが
下記の子供の情景を弾く時は幼い時代を思い出し
涙が出るという。
政治に翻弄され父にも兄にも逢えず(今の拉致被害者と同じだよね)
苦しい時代があった。
黄金の白髪を手に入れたアルゲリッチは穏やかで
若い時私が購入した
「 子供の情景。」より奥行きがある音を奏でている。
素晴らしいです。
シューマンの子供の情景
マルタ・アルゲリッチ(20018年)バルセロナで。