う~ん、鶏が濃い。蔭虎の鶏白湯の話。こんなに濃い上にジューシーな鶏白湯を食べたことない。今日は謳いません。食べた勢いそのまま書き殴ります。名店蔭山樓仕込みの鶏白湯を塩で注文。レンゲを入れる隙間が見つからないほどトッピング。少し頭を悩ませ、玉子とレタスの間のエアポケットにレンゲを刺す。スープをひとくちすすれば、う~ん鶏が濃い。冒頭に書いたとおり。濃いだけでなくジューシーなんだよ。スープなのに鶏を食べている感覚。この鶏鶏したペースで進むであろうとわかったつもりになった瞬間ぶっ壊してくれる。フライドオニオンだ。上品な鶏白湯が見事に変調する。ちょっと悲しくなるほど驚かされた。

ずっ~と、ラーメンにレタスなんてセンスないと思っていた。ところがスープの熱さでほどよくしっとりし、鶏白湯のドレッシングと合わさってうまい。これまで見てきたレタスと違って丼の中で浮いていない。ラーメンのトッピングとして成立している。食べ進むに連れてトッピング間のディスタンスが確保できるようになった頃、何だろう香り豊かな油が音を立てて逆流してきた。何だろうなんて思わせぶりなフリを入れたがエビ油だ。さらに重ねてくるんかいと本気で丼にツッコミ入れた。今日は振り回されまくっている。

ここから店員さんの指示に従い、添えられたレモンを搾る。レモンを搾るのはキライなのですが、ここまで見せつけられたイリュージョンがあったので素直に従う。悔しいけど、濃厚続きだった鶏白湯がスッキリさっぱり食べやすくなる。もう1アイテムあり、食べるラー油のようなやつ。ただ辛いだけでなく旨味あり。もうブンブンに振り回されてグロッキーだよ。ちょうどいいタイングで店員さんが〆のサービスライスを持ってきてくれる。追い飯で最後の鶏白湯を満喫。むむ、丼の底に柚子が沈んでいる。再びスッキリの憎い演出。今日は蔭虎の鶏白湯にKOされちゃった。次は醤油。あとはフカヒレなんてメニューもあるぞ。